2007-01-01から1年間の記事一覧

『旗本夫人が見た江戸のたそがれ 井関隆子のエスプリ日記』

深沢秋男 著 文春新書 ISBN978-4-16-660606-1 ある武家の女性の日記を紹介した本。 日記の記述から、天保期の江戸の世相や政治動向等を紹介した本で、良くいえば、そうしたもので良ければ読んでみても、という本、なのかもしれないが、私としては、著者が日…

左の脇腹に引きつるような

痛みを感じた後、30分おきにトイレに駆け込んだ。 尿管結石の再発だろうか。

『旅順と南京 日中五十年戦争の起源』

一ノ瀬俊也 著 文春新書 ISBN978-4-16-660605-4 日清戦争における、ある兵士と軍夫の従軍記を紹介した本。 タイトルにもなっているように、日清戦争と後の日中戦争との類似点を見よう、というモチーフのある本ではあるが、基本的な構成としては、同じ師団に…

昔は、

クリスマスになると、店の前にクリスマスケーキの入った箱を積み上げ、店員がサンタのコスプレをして売る、という風景が結構あったように思うのだが、ふと気がつくと、最近はそういう風景を余り見ないような気がする。 クリスマスケーキそのものの売り上げが…

マスコミが報道しない問題

は世間的には殆ど存在しない問題な訳で、マスコミ人が抱くそのための全能感は、大きなものがあるのだろう。 それが更に昂進すると、政府は何故俺様の言う様にできないのか、という発想となるに違いなかばい。

『新書で入門 新しい太陽系』

渡部潤一 著 新潮新書 ISBN978-4-10-610238-7 太陽系の天体についての概説書的な読み物。 全体的には、新書レベルでは標準的な概説本、といったもので、興味があれば、読んでみても、という本か。 前半はやや概説書的、堅めで、後半の木星の章辺りから以降は…

コムギやトウモロコシの値段

は上がっているのに、なんでコメの値段は下がるのだろう、と思っていたら、下がっているのは日本の国内価格で、国際価格の方はちゃんと上がっているらしい。

『新書で入門 新しい太陽系』

渡部潤一 著 新潮新書 ISBN978-4-10-610238-7 太陽系の天体についての概説書的な読み物。 全体的には、新書レベルでは標準的な概説本、といったもので、興味があれば、読んでみても、という本か。 前半はやや概説書的、堅めで、後半の木星の章辺りから以降は…

欧米では

政権の発足当初はマスコミとは蜜月になるそうだが、福田政権とマスコミとの蜜月は2ヶ月ちょっと、というところだったのだろうか。

『プロ交渉人 世界は「交渉」で動く』

諸星裕 著 集英社新書 ISBN978-4-08-720419-3 諸星裕のエッセイ。 一応、スポーツロビイスト等、様々な交渉事を行ってきた著者が、交渉に関して書いたエッセイだが、余り内容云々を期待するよりは、この人のエッセイ、という風に考えた方が良い本だと思う。 …

『マックス・ヴェーバーの哀しみ 一生を母親に貪り喰われた男』

羽入辰郎 著 PHP新書 ISBN978-4-569-65999-2 マックス・ウェーバーに対する精神分析的な記述。 いや、必ずしも精神分析ではないのかもしれないが、大体そういった類の、ウェーバーの精神構造のあり様を忖度した本、と考えておけば間違いない。 私は、精神…

『最後の遣唐使』

佐伯有清 著 講談社学術文庫 ISBN978-4-06-159847-8 実際に唐に赴いた最後の遣唐使となった第十七次遣唐使について書かれた本。 基本的には、使節団の動向を追ったもので、その他、最後の遣唐使のあり様から遣唐使廃止の歴史的意義等が考察されている。一般…

OECDが行ったPISA

(生徒の学習到達度調査)2006年調査によると、日本の15歳生徒の23%が、科学に関係する仕事に就きたいと回答し(OECD平均は37%)、30歳の時点で自分が科学に関係する仕事に就いていると予測する日本の生徒は8%だったらしい(OECD平均は25%)。 つまり、…

『外資の常識 伝説のディーラー奮戦記』

藤巻健史 著 日経ビジネス人文庫 ISBN978-4-532-19420-8 藤巻健史のエッセイ集。 大体のところ、いつもの藤巻節なので、ファンが読むようなエッセイ集、と考えておくのが最も間違いがないだろうか。 後は、特に述べておくようなことはない本。そうしたもので…

『コラーゲンの話 健康と美をまもる高分子』

大崎茂芳 著 中公新書 ISBN978-4-12-101917-2 コラーゲンや著者の研究に関して書かれたコラム集。 割ととりとめのない雑多な本で、且つ何も知らない一般素人に何かを分かってもらおうという姿勢は殆どないので、著者が好き勝手に書いたコラム集、と考えてお…

『ヴィクトリア女王 大英帝国の"戦う女王"』

君塚直隆 著 中公新書 ISBN978-4-12-101916-5 ヴィクトリア女王の伝記。 世界に冠たる大英帝国絶頂期の君主としての外交史的な側面や政党政治家とのかかわりが、主として描かれたもので、史料批判とか考証とかいうことは殆ど記されていない物語的な伝記では…

『脳研究の最前線 上・下 上:脳の認知と進化 下:脳の疾患と数理』

理化学研究所 脳科学総合研究センター 編 講談社ブルーバックス 上:ISBN978-4-06-257570-6 下:ISBN978-4-06-257571-3 脳科学に関して色々なことが書かれたアンソロジー。 理化学研究所脳科学総合研究センターの創立10周年記念出版、ということで、一言で…

人間の味覚

というのは、堅いものにはそれ程甘さを感じず、しっとりと熟した柔らかいものに強い甘みを感じるらしい。ほんとかどうかは知らないが。 糖度が同じでも、青い実には甘みを感じず、熟した果実に甘みを感じるのはそのためだとか。 なるほど。これを表して、キ…

インド的思惟

では、障害を負った人は前世の報いを受けているのだ、という発想が自然に出てくるような気がするが、日本の仏教にはそういう発想はなかったのだろうか。 仮にもしあるとして、現代の日本において障害者の社会進出が進まないのだとすれば、そこには、そういう…

休日に夕方のニュース

を見ていたら、今のはワイドショー並みの酷いものになってるんだな。 被害者の家族だと思ったら犯人扱いされていた。 な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…。 ロス疑惑だとか松本サリン事件だとか、そんなチャチなもん…

男女が別れることを、

別々の人生を歩む、という風に現すのは、詩的な表現ではある。 しかしどうも、男性シンガーの歌詞や男性向けの物語でそういう表現は余り使われないような気がするのだが、気がするだけなのか、それとも何かのジェンダーバイアスがあるのだろうか。 別れゼリ…

『私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。』

島村英紀 著 講談社文庫 ISBN978-4-06-275867-3 著者が逮捕・起訴された時のことを綴った体験記。 自身が経験した拘置所での拘留生活を冷静に描いたルポルタージュ的な作品で、拘置所の生活等が細かく書いてあるので(むろん著者が体験した範囲でだけだが。…

『議論のルールブック』

岩田宗之 著 新潮新書 ISBN978-4-10-610236-3 議論に関していろいろと書かれた本。 全体的に、のっぺりとしていてテーマや流れはなく、ほぼ雑学本、と考えておくような本か。 ウェブの文章を元にしている、ということで、ウェブというのは好きな時に好きなだ…

『犬の頭がグングンよくなる育て方 あなたの愛犬は素晴らしい能力を持っている!』

三浦健太 著 PHP文庫 ISBN978-4-569-66919-9 犬のシツケに関して書かれた本。 シツケのテクニックが書かれた単純な実用書というよりは、シツケに対しての心構えや理念が説かれたもので、私としてはそれなりに納得のできる理念だったので、良い本ではない…

『ヤクザ極道学 現代人の裏教養』

北芝健 著 だいわ文庫 ISBN978-4-479-30132-5 ヤクザについて書かれた雑学本。 良くある読み捨てコンビニ文庫のありがちな雑学本なので、どんな本かは想像しやすいと思う。 そういうもので良ければ読んでみても、という本。 個人的には特にといえるような内…

『ナツコ 沖縄密貿易の女王』

奥野修司 著 文春文庫 ISBN978-4-16-771747-6 密貿易の大立者を軸に、密貿易が盛んだった敗戦直後の沖縄の世相状況を描いた本。 当時を知る人物に取材して、その大立者、金城夏子の生涯を追い、彼女が生きた時代を浮かび上がらせたノンフィクションで、やや…

今週号のある雑誌に載っていたグラビア

の女の子は、私にとって、結構可愛いけど別に好きになる程可愛い訳じゃない、という感じの女性だった。 それを見て感じたのだが、グラビアアイドルとしてはそういうのが結構良いポジションだ、ということはないのだろうか。 心置きなくオナニーに没頭できそ…

東京オリンピックに対する言説

といえば、敗戦後の復興や驚異の高度成長の総仕上げを謳うものが殆どで、失敗だとしたり批判するような文脈のものは寡聞にして聞いたことがない。 (せいぜい、マイナーなスポーツの遠い外国同士の試合の観戦に割り当てで駆り出された、というくらいか) 東…

『武士から王へ お上の物語』

本郷和人 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06388-5 中世日本における王権の進展振りを中軸に書かれた史論。 正面から歴史の流れを見据えようと、割と大上段に振りかぶった史論、あるいは少なくともその試みで、私はこういったものが大好きなので、面白く読めた…

『戦国軍師の合戦術』

小和田哲男 著 新潮文庫 ISBN978-4-10-128852-9 戦国時代の呪術的民俗に関して書かれた本。 呪文やおみくじ等、戦国期における呪術的民俗の事例があれこれと集められたもので、大体のところ、それらについての雑学本、と考えておくような本か。 そう特別でも…