2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『わかりやすいベトナム戦争 超大国を揺るがせた15年戦争の全貌』

三野正洋 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2582-1 ベトナム戦争の概略が書かれた通史。 多少重複もあるし、戦争の過程を表面的になぞっただけという感もややあるが、概略としては、一応のまとまった概略という本か。概略で良ければ、読んでみても良い本。 …

売れない芸術作品はクソである。

芸術を提供する機会は、現在では芸術作品の総数よりも常に少ないだろうから、いかなる芸術作品が提供されるべきか、という問題は、実は常に現前にある。 より良い芸術作品が提供されるべきであることに余り異論はないであろうが、問題は、「より良い」の具体…

メモ

マグロを1kg太らせるのに、サバ等の餌が15、6kg必要なのか。養殖できれば万事オッケーという訳でもないのだな。

何気に

安部内閣の時から留任している舛添要一氏は、実は余人を以っては替え難い程の凄い大臣なのだろうか。 問題の多い厚生労働大臣で、実際、引責辞任の話は何度かあった訳だし。マスコミ対策が巧くて、叩かれ難い、というのなら、それも政治家として一つの実力で…

『わたしのスターリン体験』

高杉一郎 著 岩波現代文庫 ISBN978-4-00-603170-1 スターリンに関連した事柄に関する著者の体験を綴った回想録。 基本的に、同時代的な芳香が濃密に立ち込める回想で、そうしたもので良ければ、読んでみても良い本か。スターリン時代に関しての一つの証言で…

誰が勝つか決まっている

自民党総裁選は、結局たいした盛り上がりはなかったように思う。 総裁選で盛り上げてそのまま総選挙へという絵に描いた餅が事故米入りになってしまった。しかも、麻生では小沢バラマキ路線との違いが霞んでしまうだろうし。 麻生と小沢のバラマキ路線の近さ…

『寺社勢力の中世 無縁・有縁・移民』

伊藤正敏 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06435-6 中世寺社勢力に関して書かれた本。 全体的に、やや総花っぽい総合概説、といった感じの本で、私は余り好きになれるタイプの本(著者)ではないと思ったが、それでもそれなりに面白かったので、好きになれる人…

そういえば、

ここのところニュース等でたまに見かける「反社会的勢力」という表現は、単なる新しいPC語なのだろうか、それとも、旧来型の暴力団や総会屋とは異なる、何か別のビジネスモデルが構築されているのだろうか。 と思ってぐぐってみたが、政府や業界団体がこうい…

テレビのバラエティ番組で、

デブタレントにダイエットをさせる企画というのは、数字取れてるのかもしれないけど、なんとかならんものかと思う。 デブタレントの商品価値はデブである点にあるのだから、痩せてしまっては商品価値が下がる。 従ってこの手の企画は、失敗することが前提で…

『ジャーナリズム崩壊』

上杉隆 著 幻冬舎新書 ISBN978-4-344-98088-4 記者クラブ制度を中心に、日本のジャーナリズムの現状を批判した本。 記者クラブに対する批判は、今日ではそれ程珍しいという程でもないと思うから、私の印象としては、ややありがちな日本のマスコミを批判した…

各マスコミは、

自民党の宣伝に過ぎない自民党総裁選を割と大きく取り上げている模様だ。 自民党の策略というよりは、数字が取れる、という判断なのか。取り上げない訳にもいかないだろうし。どうせ麻生で決まりとは言わずに、各候補横一線みたいな煽りは、なんとかならんの…

東京土産の草加煎餅

あわ雪ってのは名古屋じゃなくて三河なのか、知らんかった。 名古屋土産としてこれからの時期重宝するのはすやの栗きんとんだが、あれも中津川だしな。 三松の牛肉しぐれ煮は、どうあがいたってまごうことなく松坂だし。 とか思ったら、坂角も東海市なのか。

『幕末維新と佐賀藩 日本西洋化の原点』

毛利敏彦 著 中公新書 ISBN978-4-12-101958-5 鍋島直正(閑叟)と江藤新平を軸に、幕末維新期の佐賀藩や佐賀藩主・藩士の歴史を追った本。 基本的に、江藤贔屓の立場から書かれた幕末維新の歴史、といった感じの本で、面倒臭くはあるが、そうしたもので良け…

http://d.hatena.ne.jp/hoven/20080905#green

グリーンスパンの回顧録に載っているという韓国通貨危機の時の話は、その情報が日銀幹部からグリーンスパンに伝わったということらしく、日本はアメリカの同盟国として有用なのだったと安心した。 というか、韓国もアメリカの同盟国な訳だが、大丈夫なんだろ…

次の自民党総裁は

選挙の時の顔となることが確実だから、消費税増税を言う人が選ばれる可能性は殆どなく、バラマキ派の麻生氏が有利なのではないだろうか。 同じバラマキ路線の小沢民主党との選挙対決になるから、色を変えたほうが良い、という判断はあるかもしれないが。 麻…

『投降 比島血戦とハワイ収容所』

小島清文 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2578-4 著者の投降前後の戦争体験を綴った戦記。 米軍上陸後にルソン島のジャングルをさまよった話と、投降、そして捕虜収容所での経験を記したもので、あとがきだけが異様に重い気がするが、全体としては、普通…

市場原理主義

というのは、人間は怠けるものだ、という人間観を持っているような気がする。 市場にはリソースの最適配分という機能もあるし、以下のことは論理的には正しくないが、自由競争においてこそイノベーションが起こる割合が高まるという市場原理主義の発想は、裏…