2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『昆虫−驚異の微小脳』

水波誠 著 中公新書 ISBN4-12-101860-5 昆虫の神経ネットワークに関していくつかのことが書かれた本。 内容的には、主に、視覚等の感覚情報がニューロンのネットワークにおいてどのように処理されているのか、ということが書かれたもので、大体のところ、半…

『事故と心理 なぜ事故に好かれてしまうのか』

吉田信彌 著 中公新書 ISBN4- 交通事故と人間行動の関連を研究する交通心理学に関して、いくつかのことが書かれた本。 概説というよりは訓詁趣味、といった感じの説明がネチネチダラダラと続く本で、良くいえば、エッセイ的な雑学読み物といえば、雑学読み物…

『中東イスラーム民族史 競合するアラブ、イラン、トルコ』

宮田律 著 中公新書 ISBN4-12-101858-3 アラブ、イラン、トルコの3民族を軸に、中近東の歴史を追った本。 基本的に、かなりだらだらと、中近東の歴史をゆるーく述べた本で、どのくらい緩いかというと、世界史の教科書か参考書を読んでいるような、という感…

『光化学の驚異 日本がリードする「次世代技術」の最前線』

光化学協会 編 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257527-2 光化学に関しての研究成果が紹介されたアンソロジー。 どちらかといえば、光化学そのものというより、光化学を使った応用工学、という面が強いが、別に悪い本ではないので、そうしたものが概説された…

『誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語』

志村幸雄 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257525-6 いくつかの発明について書かれた雑学本。 一応、タイトルにもなっているように、発明における競合者との先陣争いを主軸にしたものだが、選択にあたっては、様々な発明についての雑学本、と考えて間違い…

『芸術とスキャンダルの間 戦後美術事件史』

大島一洋 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149854-1 贋作や盗難等、戦後日本で起こった美術事件について書かれた事件簿。 戦後日本で起こった美術事件についての雑学本、と考えて完全に間違いがない。特別ではないが別にそれなりの雑学本か。レベル的に週刊誌の…

男子誕生によって次々世代天皇の筆頭候補を得た秋篠宮家の短期間でのイメージアップ振りには、驚くものがある。 友人をこづいたなんていう、こう書くと全然微笑ましくはないエピソードさえもがほのぼのと紹介されてしまうくらいで、天皇家が国民の欲望をトレ…

『漢字伝来』

大島正二 著 岩波新書 ISBN4-00-431031-8 古代日本における漢字の受容史について書かれた本。 トータルでみて、私には何だがよく分からない本ではあったが、漢字の受容史を綴った本だといえば、そういうものか。 ただの通史とはいえ全体的に何をいわんとして…

『家族のための<認知症>入門』

中島健二 著 PHP新書 ISBN4-569-65463-0 主として患者の家族向けに書かれた、認知症についての入門読み物。 認知症介護のための実用書と、認知症に関する一般向け家庭医学書との中間辺りに位置するような本で、やや虻蜂取らずという感はあるが、それなり…