2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『平安朝の父と子 貴族と庶民の家と養育』

服部早苗 著 中公新書 ISBN978-4-12-102044-4 物語や平安中期の貴族の日記等から、その時代の父と子の関係を探った本。 特別に良い本ではないと思うが、一つの研究としてはそれなりの一冊、という本か。それで良ければ、というところ。 欠点としては、フェミ…

『ニューギニア大密林に死す 前人未踏の熱帯雨林六百キロの撤退路』

植松仁作 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2636-1 敗色濃厚な中、ジャングル奥地へ転進した時の状況を綴った戦記。 戦記といっても、戦闘はほとんどなく、その他のエピソードもあまり豊富ではなくて、どこそこへ向かって歩いた、という話がメイン。食料が…

『中世を道から読む』

齋藤慎一 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-288040-4 中世(主に室町から戦国時代にかけて)の関東の街道に関していくつかのことが書かれた本。 基本的には、歴史の細かいことをぐだぐだとやった本で、これといったテーマはない。歴史の面白さとはこういう細…

『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法 初歩からベイズ推定まで』

ゲルト・ギーゲレンツァー 著/吉田利子 訳 ハヤカワ文庫NF ISBN978-4-15-050363-5 リスクの伝え方に関して書かれた本。 基本的には、確率ではなくて自然頻度(何回やったら何回そうなる、というような)を使え、ということが主張された本で、文庫本で400…