2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

技巧派

『向田邦子ベスト・エッセイ』向田邦子 著/向田和子 編ちくま文庫ISBN978-4-480-43659-7向田邦子のエッセイ選集。特になんということもない昭和の日常エッセイで、それで良ければという本か。若い人に分かりにくい面はあるかもしれない。個人的には、エッセ…

特に何かがあるわけではない

『毒々生物の奇妙な進化』クリスティー・ウィルコックス 著/垂水雄二 訳文春文庫ISBN978-4-16-791467-7毒を持った生物に関して書かれた読み物。良くいえば、現状の研究のまとめ、といえなくもないが、まだあまりよく分かっていないというのが妥当なところで…

面白くない、のがある意味面白い、かもしれない

『木戸幸一 内大臣の太平洋戦争』川田稔 著文春新書ISBN978-4-16-661253-6内大臣時代の木戸幸一の軌跡を追った本。誰かの孫というだけの凡庸な政治家がいかに失敗したかを描いたもので、基本的に面白くはない。その面白くないのを面白く読める人なら、という…

サブタイトルどおり

『数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ』松岡学 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-518745-6自然数から実数、複素数、そして四元数へと拡張されてきた数の世界について説明した本。そう深くはないし詳細でも簡単でもないが、とりあえずのこと…