2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

結局のところ、

ニセ科学を批判する喜びとは他人を見下す悦びでしかないだろうから、ニセ科学批判に対する批判と反発は、起こるべくして起こるもののようには思われる。

『学歴分断社会』

吉川徹 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06479-0 現代日本における格差について、その中に大卒と高卒との差がある、ということが説かれた本。 現代日本社会に対する一つの視点といえば視点だろうから、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本か。 ただ…

『日本の子どもと自尊心 自己主張をどう育むか』

佐藤淑子 著 中公新書 ISBN978-4-12-101984-4 著者らが行ったアンケート調査に関する報告論文。 大体のところ、ほぼ報告論文と考えておいた方が良い本か。良くいえば、そうしたもので良ければ、読んでみても良い本。ただし、報告論文なので一般向けに読みや…

『進化倫理学入門 「利己的」なのが結局、正しい』

内藤淳 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03493-1 進化倫理学についての入門書。 大体のところ、光文社新書にありがちな、スタンダードな入門書だと思う。新書レベルの入門書で良ければ、悪くない本。興味があるのなら、読んでみても良い本だろう。 話の筋として…

『越境の古代史 倭と日本をめぐるアジアンネットワーク』

田中史生 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06468-4 古代における倭や日本の対外交流史について書かれた本。 全体に、やや頭でっかちで理念に走りすぎるきらいがあり、著者が本書をどういう本にしたかったのか、何らかの訴えたいテーマがあったのか古代の対外交…

『金正日の料理人 間近で見た独裁者の素顔』

藤本健二 著 扶桑社文庫 ISBN978-4-594-05846-3 北朝鮮へ行って金正日の料理人を務めていた人がその間の出来事などを綴った手記。 全体に、特別でもないが悪くもない、それなりといえばそれなりの読み物か。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。…