2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『これも経済学だ!』

中島隆信 著 ちくま新書 ISBN4-480-06314-5 割と普通の経済学エッセイ。 ありがち、といっては言葉が悪いが、しかし、別に普通にありそうな経済学エッセイ。特に悪いということはなく、それなりのエッセイだと思うので、興味があるならば読んでみても、とい…

『ローマの起源 神話と伝承、そして考古学』

アレクサンドル・グランダッジ 著 北野徹 訳 白水社文庫クセジュ ISBN4-560-50902-6 創世期のローマについて書かれた概説書的な本。 基本的に、クセジュらしい無味な概説で、かなり細かいことが書かれているので、結構前提知識がないと辛い、という本か。個…

『科学捜査の現場 体毛が語る「人と事件」』

須藤武雄 著 日本文芸社パンドラ新書 ISBN4-537-25408-4 毛髪の鑑識技術者であった著者が頭髪や陰毛に関して書いたエッセイ。 半分は、鑑識技術者としての経験を綴ったお仕事系のエッセイ、半分は、毛髪に関しての雑学本。両者は密接に関連しているので、別…

『物語 現代経済学 多様な経済思想の世界へ』

根井雅弘 著 中公新書 ISBN4-12-101853-2 何人かの経済学説史上の経済学者たちに関して書かれたコラム集。 個々の部分でも、全体でも、何がいいたかったのか私には余りよく分からなかったが、良くいえば、ファンが読むようなコラム集ではある。 だから、多分…

『生体電気信号とはなにか 神経とシナプスの科学』

杉晴夫 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257523-X 神経繊維やシナプスにおいて、その興奮(活動電位)がどのように伝わっていくのかが書かれた本。 割と重厚というか、中身の詰まった、一冊ほぼ全部を使って興奮の伝わり方を解説した本なので、個人的には…

少し前に私の勤めている会社で人員の中途募集をしていたのだが、応募してきた人の中に一人、すさまじい人がいた。 面接の会議室に連れて行く段階で、ああこの人は合格だな、と分かるような感じの人。 なんだろう。何が違うのだろう。人物としての出来が違う…

『憲法「押しつけ」論の幻』

小西豊治 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149850-9 日本国憲法成立史の一断面を描いた本。 明治憲法制定前の植木枝盛の憲法草案が、敗戦直後に高野岩三郎や室伏高信らが植木を研究していた鈴木安蔵を入れて作った憲法研究会の手になる憲法草案要綱を通して、間…

どう見ても松下丸パクリのパロマのテレビ告知は、あざと過ぎてかえって評判を落としていそうなのだが、そうでもないのだろうか。 専門家がついているだろうから、その辺も考えてあるのだろうが。 それとも、飴玉をしゃぶらせればマスコミは黙る、という判断…

ちなみに、

素数ゼミの理屈に従うならば、系統抽出における間隔は、素数であることが望ましい、のだろうか。

『「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!? 身近なケースで学ぶ確率・統計』

丸山健夫 著 PHP新書 ISBN4-569-65432-0 確率・統計についての入門読み物。 なんだか光文社新書みたいなタイトルの本だが、実際、光文社新書みたいな入門読み物ではある。なるほど、こういうタイトルはこういう中身だから付けられるのだろうか。 若干問題…

『特攻とは何か』

森史朗 著 文春新書 ISBN4-16-660515-1 神風特攻隊についてのノンフィクション読み物。 大体のところ、割と普通のノンフィクション読み物で、ノンフィクションとして、まずまず、という本ではないだろうか。 (特攻隊に)選ばれた側ではなくて、選んだ側の論…

『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』

北尾トロ 著 文春文庫 ISBN4-16-767996-5 裁判を傍聴して書かれた企画読み物。 裁判傍聴録、といえば、裁判傍聴録だが、それよりも寧ろ、雑誌の連載企画読み物、と捉えた方が分かりやすい本であろう。これはけなしているのではなくて、B級というか、キワモ…

『角の三等分』

矢野健太郎 著 一松信 解説 ちくま学芸文庫 ISBN4-480-09003-7 角の三等分に関して書かれた数学本。 太平洋戦争中に出版された第I部に、第II部として解説を付け加えたものだが、第I部もそれ程簡単ではなかったものの、第II部は、私には殆ど理解できなかっ…