2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヘッジファンドの真実』

若林秀樹 著 洋泉社・新書y ISBN978-4-86248-216-7 ヘッジファンドのファンドマネージャーがヘッジファンド等について書いた本。 前半はヘッジファンドに関する概説、後半は、ヘッジファンドに関することの他、著者の前職であった証券アナリストのことなど…

『「マラソン・駅伝」の素朴な大疑問 ペースメーカーが1位でゴールしたらどうなるの?』

金哲彦 著 PHP文庫 ISBN978-4-569-66945-8 マラソンや駅伝についての雑学読み物。 完全に、よくあるコンビニ文庫の読み捨て雑学本だが、余りにも完全にお手軽すぎて、私には、もう少し面白みが足りないような感じがした。 別によくある読み捨て雑学本なの…

『学歴社会の法則 教育を経済学から見直す』

荒井一博 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03431-3 教育の経済学に関して書かれたエッセイ。 入門読み物という捉え方もできるが、経済学エッセイ、と考えておくのが穏当な本だと思う。新古典派経済学や自由主義に結構敵対的だが、後は、それなりにありそうな経…

ダボス会議

における福田総理の演説を延々と垂れ流す日本放送協会というのは、極めて寒いものがあるような気がする。国家元首の動向を大きく報じる全体主義国家の放送局と大して変わっとらん。所詮は同レベル、ということなんだろうか、やっぱり。

『江戸の教育力』

高橋敏 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06398-4 寺子屋等、江戸時代後半の教育事情について書かれた本。 現代の教育をけなし、江戸時代の教育を言挙げするモチーフに強く彩られた本ではあるが、後は、江戸時代の教育事情に関していくつかのことが書かれた雑学…

『フリーランスのジタバタな舞台裏』

きたみりゅうじ 著 幻冬舎文庫 ISBN978-4-344-41050-3 著者のフリーランス作家としての経緯を描いた読み物。 フリーランスとしてはそれ程苦労もしていないし、貧乏を味わってもいないと思うが、それなりには仕事をもらえるのかという不安を抱えていたスター…

私がSFを読まなくなった理由、

ということをつらつらと考えてみるに、あるジャンル――別にSFでなくても、他の小説ジャンルでも、漫画でもアニメでもゲームでも何でも良いのだが――、そのジャンルの中で、面白いもの、上位ごく一握りの極めて良く出来た作品、というのは、結局、多くの人に…

日経新聞が、

職員がインサイダー取引を行ったNHKを叩いているのは、社のスタンスとしては確かにそうなのだろうけども、おまえんとこもこの前捕まったじゃん、って感じではある。 しかし、インサイダー取引が云々されるようになったのはここ20年くらいのことだと思う…

『史記の「正統」』

平せ隆郎 著 講談社学術文庫 ISBN978-4-06-159853-9 年代矛盾を中軸に、『史記』に関していくつかのことが書かれた本。 結構雑多な本なので、選択にあたっては、『史記』に関するコラム集、と考えておくのが良い本か。特別なテーマや内容はなく、私としては…

ミニスカート

から出ている足を見るオジサンは痴漢っぽいと思うが、ミニスカートから出ている足を見た者を法律で処罰することは極めて難しいだろうから、ミニスカートから出ている足を見るオジサンは痴漢だ、などと痴漢の定義を拡大してしまうことは、第一義的に痴漢の違…

記号消費が高度に進んだ社会

では、人々の経済格差は広がるのではないだろうか。 記号消費に必要な金額は、記号を伴わない必要不可欠な消費だけをするのにかかる金額よりも高いが(そうでなければ誰も記号の付いた商品を提供しない)、より多くのお金を得るのには普通何らかのコストが――…

『戦争する脳 破局への病理』

計見一雄 著 平凡社新書 ISBN978-4-582-85402-2 精神科医が戦争に関してあれこれと書いたエッセイ。 エッセイというか、思索メモ、みたいな感じのものか。私としては、戦場での精神医学に関してかかれた第四章は面白かったが、後はそれなり、といった感じの…

『ノーベル賞受賞者の精子バンク 天才の遺伝子は天才を生んだか』

デイヴィッド・プロッツ 著/酒井泰介 訳 ハヤカワ文庫NF ISBN978-4-15-050330-7 ノーベル賞受賞者精子バンクとして有名になった精子バンクに関して書かれた本。 (精子ドナーにノーベル賞受賞者を集めたのは最初だけで、ドナーのなり手が少なかったこと、…

ツアーで優勝したら、

プロテストを経ないでもプロになれるのだろうか。よく分からん。

松下はやめると中村君が言ったから今日はパナソニック記念日

12/19と12/22になぜか同じエントリがある。 削除できないのだろうか。編集で中身だけ消すしかないのか。

『照葉樹林文化とは何か 東アジアの森が生み出した文明』

佐々木高明 著 中公新書 ISBN978-4-12-101921-9 照葉樹林文化論についての現状でのまとめ。 照葉樹林文化を構成すると考えられる様々な文化的要素の紹介と(第一部)、照葉樹林文化論の学説史的な展開や展望(第二部)、及び、稲作を中心にしたいくつかの問…

現人神が依代としての神

であるとすると、依代は神そのものではないのだから、現人神は進化論とは必ずしも矛盾しない、ということになるだろう。 依代ならば人間が作った剣でも鏡でも門松でもかまわないのであり、烏などは神の遣いとされるくらいだから、蛇でも猿でも猿の子孫でもか…

『波のしくみ 「こと」を見る物理学』

佐藤文隆/松下やす雄 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257575-1 物理現象である様々な波についての数理的な解説が書かれた本。 難しい数式はコラムとして別枠にしたということだが、分量的にも(単純にページ数にして1/4近い)、内容的にも、コラ…

ガス器具会社と生命保険会社の、

過去の事件をまるでなかったかのようにユーザ重視を表明するCFは、なぜだか無性に腹が立つ。 広告会社もついているのだろうに、あれは事件を知らない人向けなのだろうか。

スポーツのルールは日本人選手に不利なように変更される、

というのは、よくいわれることだが、その背景には、ルールを変えるという発想がないことがあるのではないだろうか。 日本的思惟では、ルールは所与の前提であって、与えられた枠内で腕を磨き技術を競うのが、日本的スポーツのあり様なのだろう。かくして、技…