2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか 変わりゆく死刑基準と国民感情』

森炎 著 幻冬舎新書 ISBN978-4-344-98218-5 死刑に関して書かれた本。 前半は死刑判決が出た様々な事件や死刑判断の基準を簡略に紹介したもので、後半は死刑制度反対という本。主題的には、これから裁判員となる人は、無期懲役に仮釈放なしの注釈をつけると…

『水雷兵器入門 水面下に潜む恐るべき爆発力』

大内健二 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2689-7 水雷兵器について書かれた本。 全体的には特にどうということのない入門読み物か。 のであるが多用されて文体がうっとうしいし、個人的には特別に面白いとは感じなかった。 悪いというほどでもないので、…

『将軍側近 柳沢吉保 いかにして悪名は作られたか』

福留真紀 著 新潮新書 ISBN978-4-10-610419-0 柳沢吉保に関して書かれた読み物。 テーマ的には、吉保は自分が新興の成り上がり者だと分かっていたから身を慎むように心がけていた、という話がメインだが、あまり深く論じられているわけでもないし、きっちり…

『戦国誕生 中世日本が終焉するとき』

渡邊大門 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-288106-7 十五世紀後半の室町幕府を中心とした政治状況を描いた本。 そうしたもの、といえばそうしたものだが、テーマ的にあまりすっきりせず、特によい本だとは思えなかった。 のである、を多用する文体は、読み取…

『九七重爆隊空戦記 サリーの防御はゼロだった』

久保義明 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2159-5 陸軍の飛行将校だった著者が、太平洋戦争中の自らの体験と所属した飛行第十四戦隊のことを書いた戦記。 全体的には普通の戦記で、戦闘機ではなく重爆撃機に乗っていたというのは珍しいから、読んでみたけ…