2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『兼好法師 徒然草に記されなかった真実』

小川剛生 著 中公新書 ISBN978-4-12-102463-3 兼好法師の生涯に関して書かれた本。 伝記ではなく、兼好法師の消息が分かる数少ない同時代史料を丹念に読み解いたもので、史料解説としては十分に面白かった。興味があるならばお薦めしたい。 史料はどうしても…

『ルネサンス再入門 複数形の文化』

澤井繁男 著 平凡社新書 ISBN978-4-582-85859-4 ルネサンスには近代的要素と中世的要素とが平行して存在していた、ということが書かれた本。 実証主義的ではなく思弁的な本だが、それでよければそうしたもの、という本か。興味があるなら読んでみても、とい…

『現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか』

神永正博 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-502035-7 暗号について書かれた本。 入門というほど簡単ではないが、現代の暗号技術全般について軽くまとめられているので、そうした面での需要はあると思う。それでよければ、という本か。 例えば、ビットコ…