OECDが行ったPISA

(生徒の学習到達度調査)2006年調査によると、日本の15歳生徒の23%が、科学に関係する仕事に就きたいと回答し(OECD平均は37%)、30歳の時点で自分が科学に関係する仕事に就いていると予測する日本の生徒は8%だったらしい(OECD平均は25%)。
つまり、単純に計算すると、将来科学に関係する仕事に就きたいと回答した生徒の内の少なくとも2/3近くが、その希望はかなえられないだろう、と考えていることになる。
この数字が多いのか少ないのかは分からないが、日本の生徒はPISAのテストでは成績が良かったにもかかわらず、自らの科学的能力に対する自信はOECDの中で一番低かった、ということだから、それが一つ問題ではあるのだろう。
ちなみに、報告書には、2003年と2006年の両方の調査で使われた科学の設問を検討すると日本の生徒の成績に変化はなかった、と書かれているのに、新聞の見出しだと、6位に転落、となってしまう訳だ。
科学の力をつけさせるよりも前にメディア・リテラシーを身に付けさせるべき、という結論なんだろうか。
(報告書の前に内容が一部漏れたせいかもしれないが)
cf:http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/education/20071204pubilc_release.pdf(PDFファイル)