2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『教科書の中の宗教 この奇妙な実態』

藤原聖子 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431313-7 倫理教科書における宗教の扱い方の偏向を指摘し、諸外国の例と比べた本。 私の受けた印象では、それなりには面白く、それなりには意義深い、という本か。そうしたもので良ければ、という本。 それなりを超えるも…

『下級武士の米日記 桑名・柏崎の仕事と暮らし』

加藤淳子 著 平凡社新書 ISBN978-4-582-85591-3 江戸後期の下級武士の日記を紹介した本。 ありがちといえばありがちな、特にどうということはない史料紹介本。好事家向けなので、それで良ければ、というところだろう。 読める人にはいろいろと発見もあって面…

『東電帝国 その失敗の本質』

志村嘉一郎 著 文春新書 ISBN978-4-16-660810-2 東京電力に関して書かれた本。 水に落ちた犬は叩け、の原発便乗本で、特に良くもないが悪くもなく。それでも良ければ、という本か。 便乗でなければ読みもしないだろうという本だが、それほど叩いてはいないの…

『ランド 世界を支配した研究所』

アレックス・アベラ 著/牧野洋 訳 文春文庫 ISBN978-4-16-765174-9 シンクタンクランドと、そこにかかわった人たちの歴史について書かれた本。 無駄にだらだらと長いよくある海外ノンフィクションで、テーマ的にはあまりすっきりとしないが、アメリカの現代…