2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『人の気持ちがわかる脳 利己性・利他性の脳科学』

村井俊哉 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06499-8 利己性、利他性に関する脳科学読み物。 全体的には特にどうということもない脳科学読み物で、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本か。脳科学読み物なんかはいっぱいある訳で、その中で特に本書を…

『命の値段が高すぎる! 医療の貧困』

永田宏 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06498-1 小泉政権以降進められている医療制度改革について書かれた本。 その方向性をざっくりと分かりやすく俯瞰したもので、全体の執筆態度は、批判というよりは冷笑に近い。 分かりやすく、面白く書かれているので、そ…

『物語 数学の歴史 正しさへの挑戦』

加藤文元 著 中公新書 ISBN978-4-12-102007-9 数学史に関する読み物。 特にこれといったものはない数学読み物で、難しいことはないが、基本的には、数学に関して色々と知っている人向けの本なのだと思う。数学に関するものを何冊か読む内の一冊なら、悪くは…

『対米交渉のすごい国 カナダ・メキシコ・NZに学ぶ』

櫻田大造 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03510-5 カナダ、メキシコ、ニュージーランドと、アメリカとの交渉事例をいくつか書いた本。 日本と同様、アメリカの友好国であり、アメリカに比べて弱小国であるこれらの国々が、アメリカとの交渉で、いかにしてアメ…

『「朝日」ともあろうものが。』

烏賀陽弘道 著 河出文庫 ISBN978-4-309-40965-8 朝日新聞社の記者だった著者が、在職時代の経験から朝日新聞社を批判した本。 一応、内側からの報告、ではあり、それはそれで貴重なものではあるだろうから、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本…