2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

啓蒙主義と見まがう楽観的科学万能観

『すごい物理学講義』カルロ・ロベッリ 著/竹内薫 監訳 栗原俊秀 訳河出書房文庫ISBN978-4-309-46705-4ループ量子重力理論について紹介した本。超ひも理論の本はいっぱいあってもループ量子重力のものは初めて読んだので、個人的には興味深かった。科学万能…

エッセイ

『宇宙は無限か有限か』松原隆彦 著光文社新書ISBN978-4-334-04445-9宇宙が無限か有限かについて考察した試論エッセイ。科学概説書ではなくエッセイなので、エッセイで良ければ、という本。エッセイなので読みやすいが、内容的に重厚感はない。あとは、そう…

領導

『中国の行動原理 国内潮流が決める国際関係』益尾知佐子 著中公新書ISBN978-4-12-102568-5国内的な社会関係から中国の外交が導かれていると解説した本。中国に宥和的でよく分からない議論をしている部分もあるが、そうしたもので良ければ、ひとつの行動原理…

一応評伝といえば評伝だが

『新説 坂本龍馬』町田明広 著集英社インターナショナル新書ISBN978-4-7976-8045-4薩摩藩関係者として坂本龍馬を描いた本。あまりまとまってもいないし、丁寧でもなく、悪く言えば書きたいことを書き散らしたという本だが、そういうものだと割り切れれば、そ…