2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨーロッパにおいては、

ソ連やベルリンの壁の崩壊後、共産主義に対する幻滅が広がり、日本共産党のように共産党を冠する政党名はほとんどなくなったという。そこで、日本においては、日本共産党は何故日本共産党のままなのか、という問題がただちに出てくる訳だが、その理由につい…

『追悼 「広告」の時代』

佐野山寛太 著 洋泉社・新書y ISBN978-4-86248-544-1 著者によるエッセイ。 前半は広告論的なまとめだが、後半は著者なりの提言(地産地消生活のススメ、みたいな)になるので、そういうのが好きな人向けの本で、結局のところ、著者のエッセイと考えておく…

『質量はどのように生まれるのか 素粒子物理最大のミステリーに迫る』

橋本省二 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257680-2 質量がどのように生まれるかについて書かれた本。 全体に、素粒子物理学のものとしては標準的な一般向け解説書、という本か。特別でもないが悪くもなく。質量がどのように生まれるかについて書かれ…

『冬眠の謎を解く』

近藤宣昭 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431244-4 冬眠に関して研究してきた著者の研究生活を総括した本。 内容をともかくとすれば、著者がこれまで行ってきた研究の方法や内容がよくまとまっているし、現在判明していることから著者が想定する大胆な提唱もなさ…

『村人の城・戦国大名の城 北条氏照の領国支配と城郭』

中田正光 著 洋泉社・歴史新書y ISBN978-4-86248-545-8 北条氏照が拠点とした城やその城を中心に行った領国支配に関して書かれた本。 特にテーマもない漫然としたコラムで、内容そのものもかなり好事家向けのニッチなものではあるが、それにもまして分かり…