2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

通史

『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』伊藤俊一 著中公新書ISBN978-4-12-102662-0日本における荘園の歴史をまとめた本。新書サイズのコンパクトなまとめで、そういうので良ければ、という本か。初、中級者が最初にとっかかりとして読むような感じのもの。…

保守的社会科学方法論

『経済社会の学び方 健全な懐疑の目を養う』猪木武徳 著中公新書ISBN978-4-12-102659-0保守的な立場から書かれた社会科学方法論的なエッセイ。そうしたもので良ければ、という本か。健全な懐疑の目を養う、という副題のように、健全な懐疑の目を持つべき事例…

研究半生記

『イルカと心は通じるか 海獣学者の孤軍奮闘記』村山司 著新潮新書ISBN978-4-10-610923-2水族館で飼育されているイルカなどを使って認知機能の実験を行っている著者が自らの研究半生を綴った本。研究者の半生としては、それなりに面白いことをやっておりそれ…

ペンローズの量子脳理論的な

『知ってるつもり 無知の科学』スティーブン・スローマン&フィリップ・ファーンバーグ 著/土方奈美 訳ハヤカワ文庫NFISBN978-4-15-050578-3ヒトの知性のありようについて書かれた本。なんというか、専門家が余技で書いたようなというか、ペンローズの量子…

動物行動学的な読み物

『本能 遺伝子に刻まれた驚異の知恵』小原嘉明 著中公新書ISBN978-4-121-102656-9様々な動物の本能的な行動について書かれた動物行動学読み物。本能についてはおいておいて、そういう動物行動学の読み物で良ければ、という本か。本能そのものについての議論…