2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ウナギ 大回遊の謎』

塚本勝巳 著 PHPサイエンス・ワールド新書 ISBN978-4-569-79670-3 ニホンウナギの産卵場を見つけるまでの足跡を語った本。 一応ウナギについていろいろと書かれた生物読本だが、中軸には産卵場の特定という筋があって、面白い。興味があるなら読んでみて…

『カブトムシとクワガタの最新科学』

本郷儀人 著 メディアファクトリー新書 ISBN978-4-8401-4619-7 カブトやクワガタについて書かれた昆虫読み物。 研究エッセイ寄りの昆虫読み物で、欠点はあまりなく、悪くはないという感じの本か。興味があれば、読んでみてもというところ。 ただ、カブトムシ…

『ウオッゼ島 籠城六百日 孤島で生き抜いた将兵たちの記録』

土屋太郎 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2738-2 太平洋戦争中に前線の後方であるマーシャル諸島ウオッゼ島に取り残された人が書いた報告書。 戦記ではなく極めて淡々とした報告書で、副官という立場の人が籠城生活のことをあれこれと箇条書きにしただけ…

『HSPと分子シャペロン 生命を守る脅威のタンパク質』

水島徹 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257774-8 HSPについて書かれた本。 薬剤開発にありがちな、この物質はこんなにスゲーという本だが、こういうのはしょうがないのだろうか。興味があれば、読んでみても、という本。 夢の新薬とか騒がれても、…

『古代オリエントの宗教』

青木健 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-288159-3 二世紀から十三世紀ごろのメソポタミアやイラン高原の宗教について書かれた本。 個人的にはあまりよい本だとは思わなかったが、一つのまとめといえばまとめなので、それでよければ読んでみても、という本か。…

『金正恩が消える日』

重村智計 著 朝日新書 ISBN978-4-02-273100-5 北朝鮮の現状に関して書かれた本。 昔のカッパブックスとかによくあった時事報道的な本で、そうしたものでよければ、という本か。 私はこういうのが大好きだが、特別よくはないかもしれない。時事報道なので、一…

『科学哲学講義』

森田邦久 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06670-1 科学哲学に関する入門読み物。 よくいえば、科学は体系的な統合モデルの中で実証されてきたものだ、というような主張があるのかもしれないが、入門読み物と考えておいた方がいいと思う。入門読み物でよければ…