2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』

マンジット・クマール 著/青木薫 訳 新潮文庫 ISBN978-4-10-220081-0 量子の発見からコペンハーゲン解釈の覇道までを記した量子力学に関する科学史読み物。 もう少し踏み込んでいえば、コペンハーゲン解釈が絶対視されなくなった現代の視点から描いた量子力…

『発掘狂騒史 「岩宿」から「神の手」まで』

上原善広 著 新潮文庫 ISBN978-4-10-120686-8 旧石器捏造事件に至った戦後考古学の流れを追った本。 見てきたような、という書き方をしていて、物語としては読みやすく分かりやすいのだろうが、当然すべてを見てきたわけはないので、そこんとこどうなの、と…

『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』

センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィール 著/大田直子 訳 ハヤカワ文庫NF ISBN978-4-15-050483-0 欠乏に関して、それが人に引き起こす影響やその結果について考察した社会科学読み物。 基本的に結構面白い本だった。 内容は要するに、欠乏は…