ちゃんと勉強する人向け

『今日から使える物理数学 普及版 難解な概念を便利な道具にする』岸野正剛 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-514213-4物理数学の副読本。読み物ではなく副読本なので、教科書片手にきちんと勉強する人がその合間に読むような本か。そうしたもので良けれ…

仮説というよりは

『海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化』須藤斎 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-513850-2海洋性哺乳類の発達に関する著者の説を書いた本。仮説自体は、どうにも、という感じだが、それに関連することがいろいろと書かれてい…

あまり分かりやすい本ではない

『百姓一揆』若尾政希 著岩波新書ISBN978-4-00-431750-0百姓一揆が表象している近世の政治思想を探ろうとした本。表象という、そういう分かりにくい本だし、はっきりした結論めいたものもなくグダグダしているので、あまりいい本だとは思えないが、そういう…

ほぼ教科書

『はじめての解析学 微分、積分から量子力学まで』原岡喜重 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-513853-3解析学の初心者向け教科書。新書一冊に収まっているし数学史を踏まえた構成にもなっているので教科書というより読み物なのだろうが、私の立ち位置くら…

分かりにくくないかな

『独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?』山崎詩郎 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-513855-7コマについて書かれた本。電子のスピンとかブラックホールとかの名前も出てはくるが、コマに関連した科学読本というよりは本当にコマの科学的特性が書…

雑多なまとめ

『受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実』おおたとしまさ 著新潮新書ISBN978-4-10-610784-9受験や進学に関していろいろと書かれた本。あまりまとまりはない結構雑多な本だが、コラム集と考えればこんなものか。そうしたもので良ければ、というとこ…

現時点のまとめ

『「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」』櫻井武 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-513522-8情動がどのように発生するかという脳科学的な知見をまとめた本。一応「こころ」をモチーフにはしているが、それほど格別なテーマ…

地球温暖化とうざい

『地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来』横山祐典 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-513515-0地球古気候の研究に関して書かれた本。二言目には地球温暖化が出てくる啓蒙的な英雄科学観の本で、個人的にはお薦めしない…

古典っぽい

『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?』適菜収 著講談社+α新書ISBN978-4-06-513733-8小林秀雄のアンチョコ本。実際にはアンチョコというより小林秀雄の言葉を借りた著者の思想が書かれているのだろうが、大体アンチョコ本と考えていいと思う。それで…

珍しめの題材か

『宇宙はどこまで行けるか ロケットエンジンの実力と未来』小泉宏之 著中公新書ISBN978-4-12-102507-4宇宙を移動するための推進エンジンについて書かれた本。個人的に、宇宙探査とか個々の探査機について書かれたものを読んだことはあってもエンジン全般につ…

ゴリゴリの左派リベラリストによる正義論

『正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点』神島裕子 著中公新書ISBN978-4-12-102505-0ゴリゴリの左派リベラリストによるロールズ以降の正義論の解説。そうしたものなので、それでもよければ、という本か。個人的には、実現不可能な理念がそこまで立派なもの…

甲陽軍鑑は再評価される傾向にはあるが

『戦う大名行列』乃至政彦 著ベスト新書ISBN978-4-584-12575-5上杉謙信など、戦国大名の軍隊隊列について書かれた本。軍記ものに依拠しすぎているきらいはあると思うが、それでよければ、という本か。話としては面白かった。内容的には、先頭から鉄砲、弓、…

紹介というよりは光秀論

『明智光秀 残虐と謀略 一級史料で読み解く』橋場日月 著祥伝社新書ISBN978-4-396-111546-3明智光秀について書かれた本。一次史料を軸としたものではあるが、やや思い込みというか思い入れが強く、著者なりの光秀観を描いたもの、と考えておいたほうがよい本…

『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』 藤井一至 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03468-1 土壌についての入門読み物。 土の成り立ちや農業とのかかわりを書いたもので、光文社新書らしい簡便で読みやすい入門書ではあると思う。それでよければ読ん…

『徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか』早島大祐 著講談社現代新書ISBN978-4-06-512902-9室町時代の徳政令について書かれた本。基本的には結構面白かった。やや浅い気はするが、興味があるならば読んでみてもよい本か。浅いというのは、本書に対する…

『今日から使える微分方程式 普及版 例題で身につく理系の必須テクニック』飽本一裕 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-512904-3微分方程式の解き方を解説した本。それなりには面白くて、それなりにはやさしいが、それなりには難しくて、それなり以上のも…

『フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体』藤岡換太郎 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-512871-8フォッサマグナについて書かれた本。フォッサマグナに関して現状分かっていることのまとめと、フォッサマグナがどのように生成したかについての…

『現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論』瀧澤弘和 著中公新書ISBN978-4-12-102501-2現在における経済学の展開を素描した本。基本的に、法則の発見を目指して市場均衡における精緻な数理モデルの確立を追及した新古典派経済学から、現代ではゲーム理論…

『こうして知財は炎上する ビジネスに役立つ13の基礎知識』稲穂健市 著NHK出版新書ISBN978-4-14-088558-1知財に関するトラブルをネタに、知財についての基礎的な知識を解説した本。トラブルメインというよりは解説メインなので、卑俗な野次馬欲求はあまり…

『一度太るとなぜ痩せにくい? 食欲と肥満の科学』新谷隆史 著光文社新書ISBN978-4-334-04364-3食欲と肥満に関しての生化学のまとめ。光文社新書らしい入門まとめで、入門まとめでよければ読んでみても、という本か。あんまりすっきり切れる感じはなく、力ず…

『戦国大名と分国法』清水克行 著岩波新書ISBN978-4-00-431729-6分国法について書かれた本。特段これといったテーマはなく分国法に関していくつかのことが書かれたもので、新書レベルの紹介としてはまずまず、という本か。興味があるならば読んでみても、と…

移行

はてなダイアリーは終了するそうなので、 ブログへ移行します。 https://sarasate.hatenablog.com/

『大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済』

高槻泰郎 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-512498-7 江戸時代にあった堂島米市場についての概説。 一応の概説なので、概説でよければ、という本か。 サブタイトルになっている市場対統制を図る幕府、というような話は、出ては来るがあんまり期待できないと思…

『奨励会 将棋プロ棋士への細い道』

橋本長道 著 マイナビ新書 ISBN978-4-8399-6691-1 元奨の作家が奨励会について書いた本。 ややエッセイに近い読み物風の本で、私的には妙な自分語りとかうざかったが、エッセイっぽいので合う人には合うのだろう。読み物でよければ、という本か。 エッセイっ…

『陸軍派閥 その発生と軍人相互のダイナミズム』

藤井非三四 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-3066-5 旧帝国陸軍内の細かな人間関係について書かれた本。 陸軍の派閥といえば統制派と皇道派が有名だが、それよりももっと細かい人間関係をあぶりだしたもので、誰と誰が同期とか同郷とか原隊が一緒とか、中…

『警察官白書』

古野まほろ 著 新潮社新書 ISBN978-4-10-610770-2 元警察官僚だった作家が警察官のステレオタイプなキャラクターを描いた本。 そう特別でもないが、それなりの読み物。読んでみたければ、という本か。 こういう本ではネグレクトされがちな公安部門についても…

『海賊の日本史』

山内譲 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-511961-7 日本史上に現れる海賊の実態を追おうとした本。 よくいえば海賊についての一通りのまとめ、だが、ばらばらの細切れでまとまりはない。一応の歴史読み物にはなっているだろうから、それでよければ、という本…

『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで』

国立がん研究センター研究所 編 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-512093-4 がん研究についての現状のまとめ。 完全に理解するには結構難しめだとは思うが、まとめではあるので、それでよければ、という本か。 DNAや免疫機構などに関して、知らないと背…

『「上から目線」の構造<完全版>』

(榎本博明 著 日経ビジネス人文庫)を40ページで挫折。 小此木啓吾とか岸田秀とかの系列の心理社会読み物で、私はそういったものが大好きなので手を出してみたが、本書は駄目だった。 いいからエビデンス持って来いよ、という感じ。 小此木啓吾とかも今読ん…

『離散数学「ものを分ける理論」 問題解決のアルゴリズムをつくる』

徳田雄洋 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-511756-9 分割してものを分けるときに公平になるような数学的アルゴリズムを探った本。 面白いといえば面白いし、めちゃくちゃに難しいわけではないが、一言でいえばとっつきにくい本か。何をやっているのか…