2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ケインズとハイエク 貨幣と市場への問い』

松原隆一郎 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-288130-2 ケインズとハイエクを比較、紹介した本。 私には、本書が何をいっているのかはよく分からなかったし、何をいいたいのかも分からなかった。予めケインズとハイエクについてある程度以上知っている人でな…

『ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす』

佐藤眞一 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03660-7 老人の心理や行動に関して書かれた本。 あちこちからいろんな理論を引っ張ってきたごった煮ツギハギの雑論だが、面白くないわけではない。そうしたものでよければ、という本か。 特別というほどではないが、悪…

『西洋音楽論 クラシックに狂気を聴け』

森本恭正 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03659-1 音楽家がヨーロッパ音楽に関して語ったエッセイ。 特にということはないが悪くもないエッセイで、音楽家が書いたエッセイでよければ、という本か。 エッセイなので合う人には合うだろう。 しかし、音楽家が音…

『江戸のお白洲 史料が語る犯科帳の真実』

山本博文 著 文春文庫 ISBN978-4-16-780165-6 江戸時代の犯罪事件をいくつか紹介した読み物。 面白いといえば面白いがありがちといえばありがちの、よくある江戸犯罪読み物。そうしたもので良ければ、という本か。 ありがちなので、どういう本かは想定しやす…

『日本人の戦争 作家の日記を読む』

ドナルド・キーン 著/角地幸男 訳 文春文庫 ISBN978-4-16-765180-0 太平洋戦争中及びその前後の日本の作家の日記をいくつか紹介した本。 その作家が戦争の推移に関して感じたことや作家の戦争観などを中心にまとめたものだが、特にこれといったテーマはなく…