2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぼくが葬儀屋さんになった理由』

冨安徳久 著 講談社+α文庫 ISBN978-4-06-281314-3 葬儀社を経営する著者による半自伝的フィクション。 大体のところ、半自伝的エッセイと考えておいて良いと思うが、フィクション部分も含まれているということで、ノンフィクション風フィクション、というこ…

『「環境」都市の真実 江戸の空になぜ鶴は飛んでいたのか』

根崎光男 著 講談社+α新書 ISBN978-4-06-272542-2 江戸の都市環境に関して書かれた本。 江戸を理想的な環境都市と捉える俗説に対する批判、というモチーフがあることは確かだが、最終章がそれに余り相応しくないこともあって、やや雑多な江戸読み物、と考え…

『マイクロファイナンス』

を途中で挫折した。 反市場原理主義の本。今の日本には年収200万円未満の就業者が2196万人もいる、などと煽っている訳だが、そのうちのどれだけが、主婦のパートタイマーなんだろうか。第3章まで読んだが、マイクロファイナンスそのものについては、通り一…

『組織は合理的に失敗する 日本陸軍に学ぶ不条理のメカニズム』

菊澤研宗 著 日経ビジネス人文庫 ISBN978-4-532-19511-3 太平洋戦争の日本陸軍をネタに新制度派経済学について書いたビジネス書。 本当はもうちょっと違うかもしれないが、陸軍をネタにしたビジネス書と考えておいて、大過ないだろう。 三百ページを超える割…

『歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』

マーク・ブキャナン 著 水谷淳 訳 ハヤカワ文庫 ISBN978-4-15-050358-1 べき乗則に関する科学読み物。 研究が進めばこういうことも分かってくるかもしれない、という投げっぱなしジャーマンで終わっている点からいっても、複雑系のものにありがちな科学読み…