2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『古語の謎 書き替えられる読みと意味』

白石良夫 著 中公新書 ISBN978-4-12-102083-3 近世・近代の古学、古典文献学に関する批判エッセイ。 いくつかの事例を挙げて近世古学及び近代文献学の限界やドタバタ振りを指摘した本で、こうした批判はたいてい面白いものではあるから、そうしたもので良け…

『睡眠の科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』

櫻井武 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257705-2 オレキシンを中心に睡眠について書かれた本。 おおむね、睡眠の脳科学に関する現時点でのまとめ、といった本で、別段特にどうということはないが悪くはない本だと思う。興味があるならば、読んでみて…

『天皇はなぜ万世一系なのか』

本郷和人 著 文春新書 ISBN978-4-16-660781-5 中世における出世について書かれたエッセイ。 評論としてはやや苦しいと思うが、歴史エッセイとしてならばそれなりのエッセイ、という本か。エッセイで良ければ読んでみても、というところ。 結論ではないにして…

『実録・警視庁公安警部 外事スパイハンターの30年』

泉修三 著 新潮文庫 ISBN978-4-10-133791-3 退職した警察官が自らの半生をつづった本。 基本的には職業もののノンフィクションで、公安警察というそれなりに興味を引く経験をしてきているのだから、それなりには面白い。興味があれば、読んでみても良い本か…