ルポルタージュ

『インド残酷物語 世界一たくましい民』
池亀綾 著
集英社新書
ISBN978-4-08-721191-7
基本的には、カースト差別などに苦しんでいる著者の知り合いのインド人たちに関するルポ。
割と70年くらいの左派ルポルタージュという感じの本で、そういうので良ければ、という本か。
別に再発明したわけではないと思うが、脈々と続いているのか、著者が特別にそういうのが好きだったのか。
集英社新書には多そうではある。
私なんかは、今どき70年左派ルポルタージュかよ、と思ってしまうが。
そういうのは気にならない人向き。
それで良ければ、という本だろう。

以下メモ
・インドにおいてジャーディーと呼ばれる職業ごとに分かれた集団は、バラモンやクシャトリアといったヴァルナとは必ずしも完全には適合しない。
・コンピューターエンジニアは、高給取りだが、現実には大卒で都市部出身の高位カーストであることが多いようだ。