2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」』

網野善彦 著 洋泉社・新書MC ISBN4-86248-030-6 著者による雑論集。 全体的なテーマのようなものがないという訳では必ずしもないが(テーマについては、大体最後にメモしてあるようなこと)、諸所に発表した論や講演録等を一冊にした本で、余りまとまりは…

『宗教批判をめぐる 宗教とは何か[改訂増補版]上』

田川建三 著 洋泉社・新書MC ISBN4-86248-029-2 著者による評論集。 一応、宗教批判という眼目としては、「現実」以外のところに精神的なものを設定してそこに逃げ込むこと、に対する批判が、テーマというか、ライトモチーフのように何度か出てくる本では…

『予告されていたペリー来航と幕末情報戦争』

岩下哲典 著 洋泉社・新書y ISBN4-86248-028-4 オランダから通告されたペリー来航の予告情報を巡る動向について書かれた本。 大体の感じとしては、歴史の一断面を切り取って素描してみせた、という本で、だから、幕末の歴史についてある程度知っている人に…

『前立腺 男なら覚悟したい病気』

平岡保紀 著 祥伝社新書 ISBN4-396-11039-1 前立腺肥大症や前立腺がん等の前立腺の病気について書かれた本。 一般向けの医学概説書、と考えて大体間違いないが、ほぼ前立腺の病気のみが扱われているので、症状や治療方法等が割と詳しく書かれている。 著者が…

30代半ばの女性と久し振りに会った時に、30を過ぎたばかりの頃はまだまだ十分に綺麗だったのに、ほんの1、2年しか経っていないのに、うぎゃああああなんじゃこれはあああ、と内心で思わず絶叫してしまう程の変わりようだった例が最近立て続けにあって…

『陰陽師 安倍晴明と蘆屋道満』

繁田信一 著 中公新書 ISBN4-12-101844-3 陰陽師に関連して、いくつかのことが書かれた本。 諸所に発表した雑文を一冊にしたものという訳でもないようだが、割とそんな感じの、ややまとまりには欠ける本で、一応、主要部分としては、藤原道長や安倍晴明が活…

映画・演劇・テレビドラマ、テレビバラエティを考えた時、その消費層に大人の男性が占める割合は、決して高くないのではなかろうか。 考えられるとすれば、時代劇や大河ドラマ、映画では昔寅さん今釣りバカ日誌であるが、今やテレビ時代劇など絶滅危惧種であ…

『ダ・ヴィンチの遺言 「万能の天才」が私たちに残した謎と不思議とは?』

池上英洋 著 KAWADE夢新書 ISBN4-309-50316-0 レオナルド・ダ・ヴィンチに関する雑学本。 簡潔にいえば、『ダ・ヴィンチ・コード』便乗本の知的生き方文庫的雑学本で、要するにそういう本なので、他には特に記しておくようなことはなく、それで良ければ、読…

『記憶と情動の脳科学 「忘れにくい記憶」の作られ方』

ジェームズ・L・マッガウ 著 大石高生/久保田競 訳 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257514-0 情動をかきたてられるような経験程、よく記憶される、ということが書かれた科学啓蒙書。 記憶全般についてというよりは、長期記憶の固定化がどのような場合に促…

ウブな女性が悪い男に騙される、という男性向け漫画によくあるストーリーは、つまり男性の願望を現しているのだと思われる。 男にとっては、男に騙される程の女が都合が良いのだろう。

『πの歴史』

ペートル・ベックマン 著 田尾陽一/清水韶光 訳 ちくま学芸文庫 ISBN4-480-08985-3 πの研究史に関して書かれた数学読み物。 それなりには面白いが、特に分かりやすいということもないし(「微分幾何学の教科書に示されているように」などと書かれても分から…

死体と一緒に住むなんて気持ち悪くてできない、というのが日本文化だと思っていたが、最近はそうでもないのだろうか。あるいは、家族の遺体だと違った感覚があるのか。

『旅のハプニングから思考力をつける!』

樋口裕一 著 角川oneテーマ21 ISBN4-04-710033-1 著者が外国旅行で感じたり考えたりしたことを綴った旅行エッセイ。 全体的に、どうということはない旅行エッセイで、悪くもないが良くもなくという本。旅行エッセイだからこんなものだといえばこんなもの…