2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

教養本

『ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学』川添愛 著角川新書ISBN978-4-04-082348-5機械が理解するとは何か、また人が言葉を理解するとは何かが探求された本。それを通じて人工知能が言葉を理解する可能性を探ったもの、だが、そこまでの結…

紹介エッセイ

『戦国北条家の判子行政 現代につながる統治システム』黒田基樹 著平凡社新書ISBN978-4-582-85958-4後北条氏の内政について書かれた本。全体として、日本で最初に領域国家として成り立った戦国大名の内政システムが同じ領域国家である現代日本と近しいことを…

専門家向けエッセイ

『藤原定家 『明月記』の世界』村井康彦 著岩波新書ISBN978-4-00-431851-4『明月記』の記述から藤原定家が置かれた環境や境遇を明らかにしようとした本。特に主題やテーマがあるわけでもなく、伝記でもなく、総じていえば藤原定家に関するエッセイといった本…

視野が狭い

『平安朝の事件簿 王朝びとの殺人・強盗・汚職』繁田信一 著文春新書ISBN978-4-16-661285-7検非違使別当の藤原公任が有職故実の書を著すのに使った紙背文書から、当時の検非違使が扱った地方豪族の事件を紹介した本。事件簿としての面白さはあるので、それで…