2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『捕虜 捕らえられた日本兵たちのその後』

大谷敬二郎 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2602-6 第二次世界大戦における日本兵の捕虜に関して書かれた本。 内容としては、捕虜に関して書かれた、としか言いようはないが、かなり雑多で総花的な概説。日中戦争や太平洋戦争のおおよその経過、敗戦後に…

『「戦争体験」の戦後史 世代・教養・イデオロギー』

福間良明 著 中公新書 ISBN978-4-12-101990-5 第二次世界大戦における主に学徒出陣兵の戦争体験が、戦後どのように語られてきたか、ということに関して書かれた本。 全体的にテーマや対象の絞り込みは甘いが、小史としては一応の小史、という本か。 テーマは…

『だましの手口 知らないと損する心の法則』

西田公昭 著 PHP新書 ISBN978-4-569-70646-7 悪徳商法やカルト宗教等に対する批判読み物。 タイトルに、だましの手口、とあるように、一応、それらが人を陥れる時にどのような手口を使うか、ということを中心に書かれたものではあるが、実際にはやや総花…

『完本 1976年のアントニオ猪木』

柳澤健 著 文春文庫 ISBN978-4-16-775365-8 1976年に行われた四つの猪木の試合を中心に、プロレス格闘技の歴史を描いた物語。 物語の筋としては、現実の興行面では馬場に勝てなかった猪木が打ち出した戦略が、プロレスは最強だ、というファンタジーであり、…