2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『オウム裁判傍笑記』

青沼陽一郎 著 小学館文庫 ISBN978-4-09-402697-9 オウム事件の裁判に関して書かれた読み物。 麻原彰晃(松本智津夫)被告の裁判経過を軸に、オウム真理教事件の裁判に関していろいろなことが書かれた本だが、ざっくりといえば、そういったことよりも寧ろ、…

↓このエントリの論理構造に関する考察

http://d.hatena.ne.jp/sivad/20070728#p1 先ず、御手洗氏の主張は、 A)「競争のないところにイノベーションは生まれない」 であると思われる。 A式は、私には穏当で妥当なものであるように考えられるし、ドラッカーもA式は否定しないと思うが(アメリカ…

私の意見では、これだけは聴いとけ、と確実にいえるクラシック曲が、少なくとも3曲ある。

以下、一応年代順。個人的にはマタイよりシャコンヌの方が凄いと思うので、名曲順という解釈も可。 一.J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調」BWV1004より「シャコンヌ」 魂が震える名曲。シャコンヌを聴く、という経験は、一…

赤城

農相の政治資金二重計上は、選挙直前のこの時期に出てくるのは何かの陰謀か、と一瞬陰謀論に思いを馳せたが、余り大きなニュースにならなかったというか、ことここに至っては、大勢に影響なし、という感じだ。 ところで、自民党が派閥抗争を繰り広げていた時…

『やさしい統計入門 視聴率調査から多変量解析まで』

田栗正章/藤越康祝/柳井晴夫/C・R・ラオ 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257557-7 統計学についての教科書的な本。 大体のところ、学部レベルの統計学に関する教科書もしくは副読本、といった本か。 あんまり特別のものでもないと思うが、そうし…

アドマイヤムーンにゴドルフィンから40億のオファー

がくる、というのは嬉しいけれども、エンドスウィープの多分最高の後継種牡馬候補があっさりと外国に出て行くというのは、母父サンデーで日本ではというか社台では使い難いだろうとはいえ、釈然としない思いは残る。 ノーザンダンサーとかミスタープロスペク…

『日本の神話・伝説を読む 声から文字へ』

佐佐木隆 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431078-5 口承文学のあり方という視点から、記紀等に見える伝承のいくつかを解釈した本。 口承文学のあり方、というのは、一文でいえば、言葉の持つ意味の広がりや近い意味の言葉、近い音韻を持つ言葉等の豊かな連想から…

麻生外務大臣によれば、

一俵1万6千円の日本のお米が中国では7万8千円で売れるとのことだが、そんなのは最初だけで、そのうち下がるのではないだろうか。 (イトーヨーカ堂等では2kg3千円くらいで売り出す、ということなので、一俵=60kgで9万円だから、現状はそんなものなの…

現代では、

大地震が起きても援助物質が比較的早く届くから、個人で大量の食料を備蓄しておく必要性は薄い、といわれるが、考えてみると、これは東京にも当てはまる話なのかどうか、東京に大地震があった場合、被災者の数が多いだろうこと、ロジスティック等をコントロ…

『政党が操る選挙報道』

鈴木哲夫 著 集英社新書 ISBN978-4-08-720397-4 自民党と民主党がテレビメディアに働きかける広報宣伝活動に関するリポート。 全体的に、ありがちな一通りのリポート、という本か。 政党の宣伝活動に対しては、なるようにしかならないでしょというか、アメリ…

ちなみに私が15歳の頃は、25歳まで生きられればいいと思っていた。

20歳の頃は、35歳まで生きられればいいと思っていた。25歳の頃は、45歳まで生きられればいいと思っていた。 定量的なデータを持ち合わせている訳ではないが、若い、ということは、永遠の今日を生きている、ということであるから、こういう傾向は(少…

『スーパーコンピューターを20万円で創る』

伊藤智義 著 集英社新書 ISBN978-4-08-720395-0 専用計算機GRAPEに関して、そのプロジェクトの黎明期を中心に描かれた開発物語。 基本的にはプロジェクトX風のそれなりの開発物語だと思うが、尻切れトンボというかめりはりがないというか、山なし、落ちなし…

ちなみに、

辞書によれば子というのは男性を現す言葉であるらしい。 解説子、はPCな表現ではないかもしれない。

『評伝 斎藤隆夫 孤高のパトリオット』

松本健一 著 岩波現代文庫 ISBN978-4-00-603154-1 斎藤隆夫について書かれた本。 評伝といえば評伝だが、政治思想史的な観点から著者が斎藤隆夫について語ったもの、と捉えた方がより穏当な本ではあろうか。 純粋に第一義的には、斎藤隆夫について知りたいと…

先日、

私の上司のところに、口振りは殆ど893の自称B地区関係者から電話があった。 全部聞いた訳ではないし、どうしたのかも知らないが、おたくの会社の差別教育はどうなっているか、差別解消のための教本にこれを買え、みたいな話。 (所謂似非なのだろうが、真面…

『暗殺国家ロシア リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望』

寺谷ひろみ 著 学研新書 ISBN978-4-05-403458-7 リトヴィネンコ毒殺事件に関して、その背景等を解説した本。 リトヴィネンコと親しかったり、あるいは敵対したりした人物の人脈図を描きながら、ロシア現代史における権力争いを素描したもので、毒殺事件その…

『戦国の城』

小和田哲男 著 学研新書 ISBN978-4-05-403462-4 戦国時代に築かれた城に関していろいろなことが書かれた本。 特にテーマはなく、大体のところ雑学本と考えておけば良い本で、城の構造等の無味な概説部分もあるが具体例に即して書こうとはしているようだし、…

『三種の神器』

稲田智宏 著 学研新書 ISBN978-4-05-403469-3 三種の神器について書かれた入門概説書。 三種の神器について、その現状と由来、歴史的経緯等を一通り簡略にまとめたもので、大体のところ、ごくストレートな入門概説、と考えて間違いのない本だと思う。 ストレ…

失言で辞める大臣

というのは、植民地で良いこともやった、などの保守的な本音が出て、失言となっている場合が多いのではないかと思われるが、原爆投下を「しょうがない」が失言となった今回のケースは、寧ろ左寄りの本音が出た珍しいパターンなのか、それとも、騒いでいるの…