2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『神になった人びと 日本人にとって「靖国の神」とは何か』

小松和彦 著 光文社知恵の森文庫 ISBN4-334-78432-1 神として祀られた人々に関して書かれた読み物。 半分は、人を祀った神社仏閣に関する雑学本、半分は、人を神として祀るという日本人の習俗に関してのエッセイ的論考だが、文庫化に際して後者のウェイトを…

『憲兵 元・東部憲兵隊司令官の自伝的回想』

大谷敬二郎 著 光人社NF文庫 ISBN4-7698-2499-8 元憲兵による回想雑録。 全体的には、割と細かいというか枝葉末節の、どうでもいいといえばどうでもいいことが多く書かれた本ではあるが、回想なんていうのは比較的そういうものだろうし、私的な回想で良け…

女性のオルガスムス

は男性のオルガスムスより強い、という言説が、男性の目から見て真実であるように見える、ということは、確かであると思う。 その理由としては、つまり、オルガスムスの快感は、実際にはそれ程強いものでもないのではないだろうか。男性が感じるオルガスムス…

『オルガスムスのウソ』

ロルフ・ゲーデン 著 赤根洋子 訳 文春文庫 ISBN4-16-765160-2 主としてオルガスムスについて書かれた性科学に関する雑学読み物。 大体のところ、科学ライターが手堅くまとめた書、といった感じの本で、雑学読み物で良ければまずまず無難なもの、という本か…

先日、某商品先物会社の人が、「経済情報を扱っている会社ですが」と言って、営業に来た。 いや、この会社からは前に何人も飛び込み営業が来ているから、商品先物を扱う会社であることは、分かっている訳だが(確かに、商品先物も経済情報には違いないのだろ…

サッカーというのは余り点が入らないスポーツだが、そのおかげで、日本がブラジルに惨敗したといっても1−4程度で済んでいる訳で、これがラグビーみたいに17-145だったら立ち直れなくなるくらいにサッカー人気に冷水を浴びせられていただろうということを考…

『入門 医療経済学 「いのち」と効率の両立を求めて』

真野俊樹 著 中公新書 ISBN4-12-101851-6 医療経済学に関してぐだぐだと書かれた本。 良くいえば、総花的な概説書、という感じの本ではあるのだろうが、あれこれぐだぐだと書かれているだけで、私としては何だかよく分からない本ではあった。 医療がレモン市…

イスラエルに攻撃されるレバノンに対し、レバノンの民主主義のことは第一に心配しても、レバノンの人々のことは心配しないアメリカのブッシュ大統領というのは、流石にアメリカなのだろう。

『明治天皇 苦悩する「理想的君主」』

笠原英彦 著 中公新書 ISBN4-12-101849-4 主として政治との関りから見た明治天皇の評伝。 あるいは、明治天皇を中心に見た明治時代の政治史、と考えるのが、最も間違いがないだろうか。 そう特別なものでもないが、一通りの通史といえば通史なので、興味があ…

W杯決勝戦で退場になったジダン選手は、具体的に何を言われたのかは明らかになっていないものの、母親(と姉)を侮辱されたとかで(一説によると売春婦といわれたとか)、以前、サノヴァビッチが何故侮辱語になるのかいま一つ理解できないと書いたことがあ…

『生きていることの科学』

(郡司ペギオ−幸夫 著、講談社現代新書)を挫折した。 いっていることがさっぱり分からないし、面白そうにも思えない。裸の王様がバカには見えない素晴らしい服を着ている、と言われているような気分。 著者の理論を予め知っている人には、どういう発想から…

『メディア社会 現代を読み解く視点』

佐藤卓己 著 岩波新書 ISBN4-00-431022-9 メディアに関して書かれたコラム集。 主として新聞の連載コラムを一冊にまとめたもの、ということで、細かいコラムの寄せ集めであり、大体のところ、ファンが読むような本、といった感じのものか。 余りにも短すぎで…

『ジプシー 歴史・社会・文化』

水谷驍 著 平凡社新書 ISBN4-582-85327-7 ジプシーに関する概説書的な本。 というか、要するに、ジプシーに関して著者が調べた範囲の現時点での一応のまとめ、といった本か。 調べた範囲の現時点での一応のまとめ、なので、概説書としてよくまとまっていると…

『本当の潜水艦の戦い方 優れた用兵者が操る特異な艦種』

中村秀樹 著 光人社NF文庫 ISBN4-7698-2493-9 潜水艦の軍事戦略に関していくつかのことが書かれた本。 第二次世界大戦から現代まで幅広く扱っているせいもあって、話が拡散的でだらだらとした感じはあり、一冊の本として優れている、というものではないが…