2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『核爆発災害 そのとき何が起こるのか』

高田純 著 中公新書 ISBN978-4-978-4-12-101895-3 核爆発によってどのような災害が引き起こされるかについて書かれた本。 大体のところは、核爆発についての啓蒙概説書、と考えておけば良い本で、私には結構面白かったし、知っておいて損はないだろうから(…

自殺

した農水相について、石原都知事が、サムライだった、と言ったとか言わなかったとからしいが、名誉あるもののふの死に様は切腹にこそあれ、それ以外の自殺をサムライといってはいけないのではないか、と思ったものの、切腹といっても仕草だけで介錯人がバッ…

匿名ダイアリーに書くべきかもしれないが、余りにシュールな経験だったので、メモ。

(プライバシー保護のため、話を一部脚色してある) 今日、日曜の真っ昼間だというのに、隣の部屋から女性の喘ぎ声が轟いてきた。 うちの壁が特に分厚いということはなく、テレビの音とかも番組が分かる程度に洩れてくることはあるが、それよりも大きな声で…

『アラビアンナイト 文明のはざまに生まれた物語』

西尾哲夫 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431071-6 近代におけるアラビアンナイトの受容と変容について書かれた読み物。 雑学読み物というよりは、好事家向けの読み物で、これといったテーマがなく、記述が中途半端で茫洋とした印象は受けるが、読み物としては、…

ちょっと今更だがメモ。

cf:http://tamatasi.blog70.fc2.com/blog-entry-266.html ↑面接において、やわらかい雰囲気を醸し出す中で、誘導質問をして、本音を引き出す、という話。 一般的にぶっちゃけていえば、社畜といわれる日本のサラリーマンに求められる美徳は、周囲に対する同…

『救急精神病棟』

野村進 著 講談社+α文庫 ISBN978-4-06-281092-0 精神科救急医療のルポルタージュ。 精神科の救急医療を行っている「千葉県精神科医療センター」に取材したルポで、大体の傾向としては、精神病院について大上段に振りかぶったものではなく、医療センターにお…

『新しい薬をどう創るか 創薬研究の最前線』

京都大学大学院薬学研究科 編 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257541-6 新薬開発に関していくつかのことが書かれた本。 モチーフ的にも内容的にも、新薬開発への招待、という本で、手前味噌の自己称賛的な部分はあるが、読み物としては一応それなりの本…

ステーキチェーン店で起こった監禁強姦事件

に対しては、怖いとか安心できないとかの意見が多いような気がするが、これがちょっとよく分からない。 心斎橋がどういうところか知らないし、ペッパーランチがどういう店かも知らないが、報道によれば事件が起きたのは午前0時20分頃で、この時間に飯を食っ…

『視聴率の正しい使い方』

藤平芳紀 著 朝日新書 ISBN978-4-02-273142-5 視聴率に関していろいろなことが書かれた本。 一応、視聴率が本当はどのようなものであるのか、というモチーフがあることはあるのだろうが、全体としては、視聴率に関しての雑学読み物、と考えておけば良い本か…

近ごろの若い者は、

バカに見える、ような気がする。 統計を取って調べた訳ではない自分の感覚なので違っているかもしれないが、私が考え、あるいは感じる頭が良さそうに見えることと、今の若い人たちが考え、あるいは感じる頭が良さそうに見えることとは、異なっていても別に不…

『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』

松永和紀 著 光文社新書 ISBN978-4-334-033398-9 食品の安全性や健康情報等に関して、それを取り上げるマスメディアのゆがみについていつくかのことが書かれた本。 健康情報を取り上げるマスコミの歪みについてというか、マスコミが歪んで取り上げた健康情報…

思考実験

「世界中みんなバカ」になるなら、日本人がバカになっても、それによって国益が大きく損なわれるということはないであろう。 http://blog.tatsuru.com/2007/05/09_0928.php 前提が正しいかどうかは問わない。 アメリカは大多数の平均レベルは低いけど極少数…

ちなみに、NHK番組改編問題に関して

載っている中川昭一氏への取材メモは、NHK幹部と中川氏が29日に会ったことを記者が誘導的に聞き出したものだが、会合が、番組放送前の29日ではなくて番組放送後にもたれたのであろうことは、朝日新聞の報道後に分かったこととして、著者もそう認めて…

『官僚とメディア』

魚住昭 著 角川oneテーマ21 ISBN978-4-04-710089-3 いくつかの事件について書かれた本。 一応、メディアと国家権力との癒着構造にかかわる事件を集めたもの、といえば集めたものだが、割と雑多な読み物で、全体的なテーマはない。「月刊現代」や「AER…

会社での話だが、ここ最近、会社の水道の水がおかしい。

特に月曜日の朝などは、水がはっきり黄色っぽく濁っている。考えられることとしては、休みの間にビルの貯水タンクに溜まっている水が変質している可能性が大きいのではないだろうか。 などという話を、私が会社の人間に話しても、ああ濁ってるね、という程度…

『がんのウソと真実 医者が言いたくて、言えなかったこと』

小野寺時夫 著 中公新書ラクレ ISBN978-4-12-150242-1 ホスピス科の医者が書いたエッセイ。 ガンについて書かれている、といえば書かれているものだが、基本的には、エッセイと捉えておくべき本だと思う。 エッセイなので、合う人には合うし、合わない人には…

マルクス主義の再構築

を目指す人は、まず労働価値説でないマルクス主義というものを考えるべきではないだろうか。 労働価値説がなければ、資本家による搾取はないから、共産主義革命もないのでは、とは思うが。あるいは、マルクス主義でない労働価値説、を打ち立てるべきなのか。…

『こんなに役立つ数学入門 高校数学で解く社会問題』

広田照幸/川西琢也 編 ちくま新書 ISBN978-4-480-06358-8 研究者が、研究で使用している高校で学ぶ数学に関して書いたエッセイ。 要は、高校生に対して、学校で学んでいる数学は役に立つんだよ、ということを説いたもので、それは別に読む前から分かっては…

『頓悟入道要門論』の最後は、

「一失人身万劫不復努力努力須合知爾」となっているが、須らく知るべきのみ、を修辞であるとして除外すると、マハーパリニッバーナスッタンタにおける釈尊の最後の言葉と同趣旨だ、ということに気付いたのでメモ。 これは、釈尊の最後の説法を知っていて、そ…