2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『近代科学の源流』

伊東俊太郎 著 中公文庫 ISBN978-4-12-204916-1 中世西欧科学史について書かれた本。 一応、タイトルにもなっているように、近代科学の源流を探るというモチーフはあり、完全に通史という訳でもないが、選択にあたっては、ほぼ通史、と考えておいた方が良い…

『数学する精神 正しさの創造、美しさの発見』

加藤文元 著 中公新書 ISBN978-4-12-101912-7 数学に関して書かれたエッセイ。 内容云々は措いといて、選択に当たっては、数学に関して書かれた試論、とでも考えておくのが良い本か。 (内容としては、大体において、パスカルの三角形を色々に拡張していった…

ふるさと納税制度

が出身地でない場所への納税を可能とする制度になるのだとすると、マスコミの注目を集めることに成功したごく少数の自治体のみに専らお金が流れることが想定されるから、自治体の首長には、予めマスコミの注目を浴びやすい有名人やタレントがなることが増え…

『火山噴火 予知と減災を考える』

鎌田浩毅 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431094-5 火山に関しての入門概説書。 入門概説というか、ガイドブックみたいな感じの本か。 火山噴火の種類や減災について等、火山に関する様々なことが手堅くこぎれいにまとめられたもので、その分、インパクトや厚みの…

一番北は北極圏、

一番南は南極圏。では東京があるけんは?

『非線形科学』

蔵本由紀 著 集英社新書 ISBN978-4-08-720408-7 複雑系に関する科学読み物。 細かくいうなら、非線形現象についての数理モデルに関して書かれたものだが、大体のところ、複雑系についてのありがちな本、と考えておけば間違いないだろう。 そうしたもので良け…

開運!なんでも鑑定団で、

説明VTRが長い場合はホンモノ、という法則を思い付いたが、当たっているかどうかは知らない。

一般的にいって、女性器

というのは男性の目から見てグロテスクだとされることが多いように思うが、考えてみれば、これは少し妙なことのように思われる。 普通に考えて、動物のオスというものは、同じ種の(発情した)メスの女性器を見た時に性的に興奮するように進化するものではな…

『イヌからネコから伝染るんです。』

藤田絋一郎 著 講談社文庫 ISBN978-4-06-275851-2 人畜共通感染症に関して書かれた本。 回虫がいなくなってアレルギーが、とか、伝染病に強いO型は外向的だ、とかの、例によって例の如くの部分もあるが、基本的には、人畜共通感染症に関しての啓蒙読み物、…

フロイトは、

原初の社会では、年長の息子には父との対立から過酷な運命が待っており、父の老衰を活用できる年少の息子が父の代わりに地位を得ることができたので、その残照が様々な伝説に残っている、と書いている。 『日本書紀』を読んだ時に、弟が跡を嗣ぐ話が多い、と…

『幻想の未来/文化への不満』

フロイト 著/中山元 訳 光文社古典新訳文庫 ISBN978-4-334-75140-1 フロイトによる宗教批判を集めた論集。 『幻想の未来』『文化への不満』と、『人間モーセと一神教』の一部を訳したもの。 全体的に、精神分析をある程度知っている人が、興味を持つのなら…

秋華賞のテレビCMは、

例によって例の如くの予想行為だった。 ダイワスカーレットは来ないのだろうか。 今年は、でもそんなの関係ねぇ〜、とかいって突っ込んでくるかもしれないが。 (10月20日付記:結局突っ込んできた上に、菊花賞のCMも使い回しだった)

『高いところが好き』

田部井淳子 著 小学館文庫 ISBN978-4-09-408206-7 著者が7大陸最高峰に登頂した時のことを綴った体験記。 (7大陸というのは、ユーラシア大陸をアジアとヨーロッパとに別けている。ヨーロッパ最高峰はロシアにあるエルブルース。オセアニアの最高峰は、オ…

『スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人>』

森田浩之 著 NHK生活人新書 ISBN978-4-14-088232-0 スポーツニュースが、いかに社会の主流派のイデオロギーを垂れ流しているか、ということについて書かれた本。 内容的にもテーマ的にも、人文系読み物としてありがちといえばありがちな本なので、そうい…