2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『上野正彦の「死体学」ノート 死体を見れば、事件の真相は必ず見えてくる』

上野正彦 著 PHP文庫 ISBN978-4-569-66866-6 元監察医が書いたエッセイ風の読み物。 作りとしては、死体をテーマにした講演を一冊の本にまとめたもの、であるらしいが、変死体の検死を行う監察医が書いたエッセイ、と捉えておくのがまず無難だろうか。 法…

父親が、

自分の子供が本当は誰の子か、なんていうことを大いに問題にするのは、遺伝子やDNAの存在を知っている現代人ならではの発想のような、気がしないでもないが、どうなのだろう。 天皇とか王族クラスだと、「叔父子」と呼んだとかいう話もあるが、下のクラス…

『裁判官の爆笑お言葉集』

長嶺超輝 著 幻冬舎新書 ISBN978-4-344-98030-3 裁判官の語録。 裁判での質問や判決の付言等における裁判官の心情が現れた発言を集め、それに事件の概要等の解説を加えたもの。 別に爆笑とタイトルに付ける程笑える訳ではないが、新聞の社会面を飾るような事…

可哀想だよズボンのおなら

http://d.hatena.ne.jp/kusamisusa/20070426/p1 http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20070426/1177541395Aと考えている人が、Bと考える人に対して、「Bと考えるならCでなければいけない。なのにお前はCでないではないか」と批判するのは、単純に相手の…

『狂った裁判官』

井上薫 著 幻冬舎新書 ISBN978-4-344-98024-2 退任に追い込まれた裁判官が裁判制度の悪口をいった本。 良くいえば、業界裏話的な部分はあるので、そういうのが読みたいのなら読んでみても良いかもしれないが、一方的な悪口なので、コインの片面しか見ていな…

『通信隊戦記 最前線の指揮統帥の道を造る』

久保村正治 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2527-2 通信部隊の下級将校だった人が書いた従軍記。 全体的には、別に普通の、ありそうな戦記だが、とりわけ前半部分に所属部隊の編成等の細かい記述が多くて、若干読み難いような気がした。 それ以外は、特に…

フランス大統領選挙

では新自由主義か福祉国家かという選択が熱いらしいが、どっちかと問われなくても新自由主義者の私が思うに、新自由主義というのは80年代くらいの経済状況に合った政策なのであって、これからの時代には寧ろ福祉国家の方が政策的に適している、ということは…

『性犯罪者から子どもを守る メーガン法の可能性』

松井茂記 著 中公新書 ISBN978-4-12-101888-5 メーガン法について、その内容や合憲性の当否等の法学的な事柄が書かれた本。 推進派の法学者が、メーガン法の紹介やメーガン法を合憲とする論理を記したもので、そういうもので良ければ、読んでみても、という…

『武田信玄と勝頼 文書にみる戦国大名の実像』

鴨川達夫 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431065-5 武田信玄と武田勝頼が残した文書に関して書かれた本。 大体のところ、武田氏の文書について書かれた好事家向けの歴史読み物、と考えておくのが良いような本か。 文書から戦国武将の人間的な感情を読み取ろうとい…

『前頭葉は脳の社長さん? 意思決定とホムンクルス問題』

坂井克之 著 講談社ブルーバックス ISBN978-4-06-257546-1 前頭前野の機能や意思との関係について書かれた本。 基本的に、一般向けの脳科学の本、と考えて間違いないが、常識をひっくり返すような派手な空中戦を演じたものではなく、地道に研究結果等を報告…

林家正蔵は、

重加算税を課せられているということは、悪質だと判断されたのだろうか。

メモ

個人にせよ企業にせよ、個々の主体は好条件の環境でぬるま湯に浸かるより悪条件の環境に置かれしごかれた方が鍛えられ成長するという思い込みは根強いものがある。 http://d.hatena.ne.jp/sunafukin99/20070414/1176514274 一般論として、自由経済が(計画経…

『百年前の私たち 雑書から見る男と女』

石原千秋 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-149882-2 明治末から大正にかけての通俗書が語る言説に関して好き勝手に書かれたエッセイ。 おおざっぱにいうと、前半が、夏目漱石が直接対象とした読者が当時どのような社会的通念の中に置かれていたか、という話…

母親は殺した

けど残った子供たちは扱いに困って北朝鮮に連れて行った、というのは、拉致というよりも、映画とかにありそうな微妙に良い話、のような気がしないでもない。母親を殺した時点で良い話ではないが。 母親を殺して子供を拉致した、だとまさに鬼畜の所業になるの…

『コピー用紙の裏は使うな! コスト削減の真実』

村井哲之 著 朝日新書 ISBN978-4-02-273137-1 コスト削減について書かれたビジネス読み物。 大体の感じとしては、企業がコスト削減を進めるにあたっての考え方を説いたもので、一般向けにあれこれの雑学を楽しむような本ではなく、あくまで仕事上で必要のあ…

組織犯罪が社会に蔓る要因

を複雑系的に考えるなら、きっと、脅しに屈する人の割合がある閾値を越えないと、金が入ってこなくて活動が先細る→見せしめも行えない→脅しに屈する人が減る、という循環になり、ある閾値を越えると、金が入ってきて動きが活発になる→脅しに屈しない人間への…

インテリが作ってヤクザが売る、

といわれる新聞はそういって批判される訳だが、さてそこまで責任を持たなくてはいけないということになると、ポルノなんかはどこで暴力団が絡んでいるか分かったものではないから、おちおちエロサイトを巡回もしていられん、ということになって、私が困るの…

世の中には、

領土問題について書かれた本を4万円位で買わないか、みたいな話があるようだが(その本がbk1においてあるのも驚きだ。税込\48,000らしい)、考えてみれば、実際に右翼が人を殺すこともあった戦前は圧倒的にこういう脅しがやりやすかったに違いない訳で、こ…

『パ・リーグ審判、メジャーに挑戦す』

平林岳 著 光文社新書 ISBN978-4-334-03395-8 野球の審判が書いたエッセイ風の読み物。 元パリーグの審判員で、現在はメジャーリーグを目指してアメリカのマイナーリーグで審判をしている人が、審判の仕事振りや野球に関して様々なことを書いたもの。 内容は…

石原慎太郎

といえば、青嵐会時代に、(マスコミが経営上当然反対する)広告税構想をぶち上げることで、マスコミに青嵐会を叩かせ、批判されることでかえって注目を集めた、ということをハマコーが確か書いていた。 今年の初め頃は、石原慎太郎はいろいろと叩かれていて…

『未完の明治維新』

坂野潤治 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06353-3 幕末から明治前半にかけての新政権の路線対立を素描した本。 維新史全般ではなく、志士たちの路線対立に的を絞った本で、良くいえば、著者の主張が分かりやすくはあり、悪くいえば、明治維新史全体の流れを知…

そういえば、

1980年くらいなら、藤子不二雄の代表作といえば、『オバケのQ太郎』を挙げる人が多かったのではないかと思うが、現代なら、間違いなく『ドラえもん』だろう。 (コンビ解消により、『ドラえもん』は今では藤子・F・不二雄名義だが) この違いが両作品の本質…

『郊外の社会学 現代を生きる形』

若林幹夫 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06350-2 郊外に関していくつかのことが書かれた本。 私が受けた印象では、大体のところ、郊外について社会学的に何かいってみました、という感じの本だろうか。あんまりそれ以上のものではないと思う。これといったテ…

某弁当屋のドラえもんセット

というのは、商売としての目論見がよく分からんな。 子供は余り弁当は買わないし、大人にドラえもんはないだろう、と私なら思ってしまう訳だが、どうなのだろう。 時期的に新しく一人暮らしを始めた大学生くらいがターゲットだとすると、今の大学生はそこま…

『イタリア・マフィア』

シルヴィオ・ピエルサンティ 著 朝田今日子 訳 ちくま新書 ISBN978-4-480-06352-6 シチリア・マフィアに関して書かれた本。 内容としては、70年代から90年代初めにかけてのマフィアと司法当局との攻めぎあいを中軸に、その他、マフィアとバチカンやイタリア…

今、日テレで

岩崎宏美が「聖母たちのララバイ」を歌っていたので、メモ。 日テレだから良いのだろうか。