2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』

常岡浩介 著 アスキー新書 ISBN978-4-04-867186-6 チェチェン紛争を長く取材してきた著者が書いた雑録読み物。 全体に、まとまりはなく、個人の体験等を書き散らかしただけの雑録で、余り語られることのない紛争に関して書かれているだけに、興味深くはある…

『父親―100の生き方』

深谷昌志 著 中公新書 ISBN978-4-12-101952-3 近・現代の日本の自伝から、自伝著者の父親の像を集め、どのような父親が良いのかを探ろうとした本。 モチーフ的には、どのような父親が良いのかを探ろうとしたものであり、内容的には、様々な父親のあり方を集…

『インド洋孤島戦記 海軍アンダマン根拠地隊の戦い』

小澤一彦 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2575-3 太平洋戦争時にアンダマン諸島の守備隊に赴いた人が書いた戦記読み物。 単純な個人の従軍記というより、やや広範にインド洋地域における帝国海軍予備士官らの戦い等をまとめた本で、別に良いことはないが…

結局、

先進国における農業生産性の高さは、その国の商工業生産性の高さからの上がりであるところの税金を使った補助金によって、仮装されたものだったのだろうか。

『新版 裁判の秘密』

山口宏/副島隆彦 著 宝島SUGOI文庫 ISBN978-4-7966-6454-7 日本の裁判実務を批判した本。 裁判が長すぎるとか強制執行は(裁判に訴えられるような人には)殆ど効力がないとかいうことがいくつか書かれたもので、一部癖はあるが、大体のところは、ありそうな…

暑いので寒いことを想像するエントリ

暑い日が続く中、私は、自分では暑い日より寒い日の方が耐えられる、と思っていたが、考えてみれば、現在の東京では寒い日でもせいぜい氷点下数度くらいまでしか下がらないのだから、地球基準で考えれば、暑い日より寒い日の方が耐えられて当然、なのではな…

『思いやりはお金に換算できる!?』

有路昌彦 著 講談社+α新書 ISBN978-4-06-272504-0 環境経済学のさわりの部分を説いた入門書。 余りにさわりだけで、且つ、自画自賛的なので、最終的には、ロハスな生活推奨本、といった趣の本か。 個人的には物足りなかったし、限界効用の説明も変な気がす…

『見えないアメリカ 保守とリベラルのあいだ』

渡辺将人 著 講談社現代新書 ISBN978-4-06-287949-1 アメリカの政治土壌に関していくつかのことが書かれた本。 大体のところは、別に普通にありそうなアメリカ本だが、私としてはいくつか興味深い指摘もあったので、良い本だとしておきたい。興味があれば、…

本日の総摂取カロリー1636kcal

と思ったが、その条件では、角度差が0度の時に100%にもならないし、角度が90度の時に0%にもならないのだから、6度傾けた時の確率が84/90になる根拠は何もないのではないだろうか。ということで、やっぱりよく分からん。

『刑法入門』

山口厚 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431136-2 犯罪とは何であり、どういう場合に成立するのか、といったことが書かれた本。 刑法そのものというよりは、刑法が拠って立つ考え方を説明したもので、そうした点で、入門書としては、よくできている本だと思う。そ…

『10秒の壁 「人類最速」をめぐる百年の物語』

小川勝 著 集英社新書 ISBN978-4-720447-6 陸上男子100mの記録更新の歴史が書かれたスポーツ読み物。 全体として、普通のスポーツ読み物で、悪くはないが、特にという程のものでもなく。読み捨てるくらいのもので良ければ、という本か。 世界記録が今年…

相次ぐ偽装や

事件等によって食品の信頼性が揺らいでいるから、取り戻そう、というのは、話の筋としては分かるが、そもそも食品に信頼性などがあるのか、という点で、よく分からない。 食品に短期の危険性があれば問題はすぐに発覚するのだから、殆どすべての食品にある程…

『「海洋国家」日本の戦後史』

宮城大蔵 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06432-5 独立から開発へ、という流れを以って、戦後のアジア史を捉えようとした本。 第二次世界大戦後のアジアの国際関係や日本の対アジア外交のいくつかの局面を、そうした観点から、素描した本で、私は歴史の流れを…

今は

昔の映像も大量に残っている時代なのだから、二次元萌え、と言う人がいるなら、昔の誰某萌え、と言う人がいても良いのではないだろうか。

『金融vs.国家』

倉都康行 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06428-8 金融と国家との関係に関して、いろいろと書かれたビジネス書。 大体の傾向として、昔でいえば長谷川慶太郎とかそんな感じの、ありがちなビジネス書と考えて間違いない。そういうものが良ければ、読んでみても…