2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

先日、よく買っている弁当屋のおばちゃんに、あなたはたまごが好きだからといわれて、茹で卵をサービスで付けてもらった。 よく分からないが、私はたまごの入っている弁当をよく購入していたのだろうか。意識して選んだことはないが。 思い当たる節がない訳…

『中村邦夫 「幸之助神話」を壊した男』

森一夫 著 日経ビジネス人文庫 ISBN4-532-19364-8 中村邦夫松下電器産業社長(現会長)に関して書かれたビジネス読み物。 基本的な軸としては、松下電器がどのような問題を抱え、中村がそれに対しどのような改革を行ったか、ということが書かれたもので、中…

『ミッション・スクール あこがれの園』

佐藤八寿子 著 中公新書 ISBN4-12-101864-8 近代日本におけるミッション・スクールというイメージの成立とその変容を追った本。 余り質が良いとは思わないが、ありがちな教育社会史の一研究だといえばそういうものではあるので、そうしたもので良ければ読ん…

『性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶』

鈴木透 著 中公新書 ISBN4-12-101863-X 性と暴力という観点からアメリカ社会を論じた本。 全体としてのテーマは必ずしもはっきりとはしない、要するにぐだぐだとしたいつものよくある人文系社会評論、だが、よくあるぐだぐだとしたものに慣れ過ぎてしまった…

『入門!論理学』

野矢茂樹 著 中公新書 ISBN4-12-101862-1 論理学についての入門読み物。 光文社新書みたいな初級者向けの入門書なので、入門書が読みたいという人には、良い本ではないだろうか。 幅広く何でも扱っているというのではなく、主に命題論理と述語論理の公理系に…

『好かれる方法 戦略的PRの発想』

矢島尚 著 新潮新書 ISBN4-10-610184-X PRをPRした本 PR会社の社長をしてきた著者の経験を元に、PRについてそのさわりを軽く紹介したもので、私としては軽すぎてたいした中身がないとは感じたが、新潮新書らしい軽く読み捨てられる一冊だといえばそ…

非ミドルクラスの、上昇願望を持たない生活態度は、それを日常の称揚と見るならば、負け組や格差拡大などといって潰してしまうのは惜しいのかもしれない。エリートが営むエリートの生活を守るための自由ではなく、普通の人が営む普通の生活を守るための自由…

つまり、

カミカゼアタックは、暴力を以って西洋に対峙した時の、ありがちな対応なのだろう。けだし、世俗的な価値に対峙するためには、それを越えた価値が説かれねばならないし、世俗的な価値である富も快楽も、命を失っては享受することはできないので、命を失って…

『反西洋思想』

イアン・ブルマ/アヴィシャイ・マルガリート 著 堀田江理 訳 新潮新書 ISBN4-10-610182-3 反西洋主義的な思想は広く普遍的に存在する、ということが説かれた本。 そこそこ面白いとは思うが、テーマや内容はせいぜい50pくらいの雑誌論文に相応しい程度のも…

『巨人軍タブー事件史』

別冊宝島編集部 編 宝島社文庫 ISBN4-7966-5450-X 巨人軍のスキャンダルに関していくつかのことが描かれた雑録読み物。 別冊宝島からの文庫落ち、ということで、そうした類の雑録読み物と考えてほぼ間違いないが、竜頭蛇尾というか、タイトルだけというか、…

『勝負勘』

岡部幸雄 著 角川oneテーマ21 ISBN4-04-710060-9 岡部幸雄元騎手によるエッセイ。 内容的にも、取捨選択の上でも、岡部幸雄のエッセイ、の一言で示される本で、それで良ければ読んでみても、というものか。 特に取り立てて、という程のものではないが、読…

『論文捏造』

村松秀 著 中公新書ラクレ ISBN4-12-150226-4 ベル研究所のシェーンが行った論文データの捏造事件を追ったノンフィクション。 評価としては、ノンフィクション部分は、割と普通のノンフィクションで、それなりによくできていると思うが、論文捏造に対してど…

『百姓から見た戦国大名』

黒田基樹 著 ちくま新書 ISBN4-480-06313-7 戦国時代の社会に関して、やや思弁的に述べられた本。 戦国社会研究のまとめ、と考えれば、一応は大体そういうものなので、そういうもので良ければ読んでみても、という本か。 それなりに面白いので、やや頭でっか…