2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

自らが追い込まれた時、一発逆転を期待して、客観的に見れば到底勝ち目のないことに賭け、更に状況を悪くしてしまう、という実例に遭遇した。 旧日本軍みたいな感じ。 気持ちは分かるが、やっぱり人間ああなるものなんだろうか。

『シュメル 人類最古の文明』

小林登志子 著 中公新書 ISBN4-12-101818-4 シュメール文明について紹介した概説書的な本。 どこまで網羅的なのかは分からないが、別に普通の概説書、といった感じの本なので、そういうもので良ければ、読んでみても、という本か。 悪いということもないが、…

『島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起』

神田千里 著 中公新書 ISBN4-12-101817-6 島原の乱の経緯と、当時の人々の宗教感情のあり様を追った本。 史料を丹念に追って島原の乱を跡付けているので良質の歴史書だと思うし、私には十分に面白い本だった。 興味があるならば、良い本ではないだろうか。 …

『ラッセルのパラドクス 世界を読み換える哲学』

三浦俊彦 著 岩波新書 ISBN4-00-430975-1 ラッセル哲学の解説書。 残念ながら、私には内容は余り理解できなかった。 述語的属性とか確定記述とかを予め知っている人には、面白いのかもしれない。私には分からなかったので、分からないが。 以下、若干のメモ。…

『吉田茂 尊皇の政治家』

原彬久 著 岩波新書 ISBN4-00-430971-9 吉田茂の伝記。 あっさりとした普通の伝記、といえば普通の伝記だが、個人的には、さらりとし過ぎていて、突っ込みが足りないようには思った。 あっさりとし過ぎで、毒にも薬にもならないという感じ。著者なりの吉田茂…

『統計グラフのウラ・オモテ 初歩から学ぶグラフの「読み書き」』

上田尚一 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257497-7 統計グラフについての教科書。 様々な統計グラフの使い方や、どういうデータの場合にどういうグラフを用いたら良いか、というようなことが書かれた本で、基本的に教科書と考えるべき本だろう。 教科書な…

『暗黒宇宙の謎 宇宙をあやつる暗黒の正体とは』

谷口義明 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257496-9 可視光やその他の電磁波では観測できないダークな天文事象に関していくつかのことが書かれた読み物。 大体のところは、暗黒というモチーフで一冊本を書きました、という天文学読み物だと考えれば、間違…

『検証・山内一豊伝説 「内助の功」と「大出世」の虚実』

渡部淳 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149812-6 山内一豊の伝記。 割と普通の伝記本で、伝記ものとしてはこんなもの、といった感じの本か。 少し文句をつけたい部分はあるのだが、結構私の好きなタイプの本ではあるし、所詮は来年の大河ドラマ便乗本にしてはき…

女帝の是非を論じている「皇室典範に関する有識者会議」というのは、若年の男子皇位継承者がいない現状を考えれば、いずれにせよ女帝にゴーサインを出さざるを得ない、というか、そのための隠れ蓑の有識者会議でしかない訳だが、それにしては反対者からの非…

『明治大正翻訳ワンダーランド』

鴻巣友季子 著 新潮新書 ISBN4-10-610138-6 明治大正期の翻訳者や翻訳文学に関していくつかのことが書かれたエッセイ。 雑学本、というよりは、ファンが読むような類のエッセイ、と考えておいた方が間違いのない本か。 私には特に面白い本でもなかったが、特…

『ご臨終メディア 質問しないマスコミと一人で考えない日本人』

森達也/森巣博 著 集英社新書 ISBN4-08-720314-X 左派の人がメディアの悪口を言い合った対談。 基本的にファンが読むようなタイプの本なので、ファンならば、多分面白いのだろう。そんなにたいしたことが書かれているのでもないが、他人の過失は見やすい訳…