2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『脳研究の最前線 上・下 上:脳の認知と進化 下:脳の疾患と数理』

理化学研究所 脳科学総合研究センター 編 講談社ブルーバックス 上:ISBN978-4-06-257570-6 下:ISBN978-4-06-257571-3 脳科学に関して色々なことが書かれたアンソロジー。 理化学研究所脳科学総合研究センターの創立10周年記念出版、ということで、一言で…

人間の味覚

というのは、堅いものにはそれ程甘さを感じず、しっとりと熟した柔らかいものに強い甘みを感じるらしい。ほんとかどうかは知らないが。 糖度が同じでも、青い実には甘みを感じず、熟した果実に甘みを感じるのはそのためだとか。 なるほど。これを表して、キ…

インド的思惟

では、障害を負った人は前世の報いを受けているのだ、という発想が自然に出てくるような気がするが、日本の仏教にはそういう発想はなかったのだろうか。 仮にもしあるとして、現代の日本において障害者の社会進出が進まないのだとすれば、そこには、そういう…

休日に夕方のニュース

を見ていたら、今のはワイドショー並みの酷いものになってるんだな。 被害者の家族だと思ったら犯人扱いされていた。 な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…。 ロス疑惑だとか松本サリン事件だとか、そんなチャチなもん…

男女が別れることを、

別々の人生を歩む、という風に現すのは、詩的な表現ではある。 しかしどうも、男性シンガーの歌詞や男性向けの物語でそういう表現は余り使われないような気がするのだが、気がするだけなのか、それとも何かのジェンダーバイアスがあるのだろうか。 別れゼリ…

『私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。』

島村英紀 著 講談社文庫 ISBN978-4-06-275867-3 著者が逮捕・起訴された時のことを綴った体験記。 自身が経験した拘置所での拘留生活を冷静に描いたルポルタージュ的な作品で、拘置所の生活等が細かく書いてあるので(むろん著者が体験した範囲でだけだが。…

『議論のルールブック』

岩田宗之 著 新潮新書 ISBN978-4-10-610236-3 議論に関していろいろと書かれた本。 全体的に、のっぺりとしていてテーマや流れはなく、ほぼ雑学本、と考えておくような本か。 ウェブの文章を元にしている、ということで、ウェブというのは好きな時に好きなだ…

『犬の頭がグングンよくなる育て方 あなたの愛犬は素晴らしい能力を持っている!』

三浦健太 著 PHP文庫 ISBN978-4-569-66919-9 犬のシツケに関して書かれた本。 シツケのテクニックが書かれた単純な実用書というよりは、シツケに対しての心構えや理念が説かれたもので、私としてはそれなりに納得のできる理念だったので、良い本ではない…

『ヤクザ極道学 現代人の裏教養』

北芝健 著 だいわ文庫 ISBN978-4-479-30132-5 ヤクザについて書かれた雑学本。 良くある読み捨てコンビニ文庫のありがちな雑学本なので、どんな本かは想像しやすいと思う。 そういうもので良ければ読んでみても、という本。 個人的には特にといえるような内…

『ナツコ 沖縄密貿易の女王』

奥野修司 著 文春文庫 ISBN978-4-16-771747-6 密貿易の大立者を軸に、密貿易が盛んだった敗戦直後の沖縄の世相状況を描いた本。 当時を知る人物に取材して、その大立者、金城夏子の生涯を追い、彼女が生きた時代を浮かび上がらせたノンフィクションで、やや…

今週号のある雑誌に載っていたグラビア

の女の子は、私にとって、結構可愛いけど別に好きになる程可愛い訳じゃない、という感じの女性だった。 それを見て感じたのだが、グラビアアイドルとしてはそういうのが結構良いポジションだ、ということはないのだろうか。 心置きなくオナニーに没頭できそ…

東京オリンピックに対する言説

といえば、敗戦後の復興や驚異の高度成長の総仕上げを謳うものが殆どで、失敗だとしたり批判するような文脈のものは寡聞にして聞いたことがない。 (せいぜい、マイナーなスポーツの遠い外国同士の試合の観戦に割り当てで駆り出された、というくらいか) 東…

『武士から王へ お上の物語』

本郷和人 著 ちくま新書 ISBN978-4-480-06388-5 中世日本における王権の進展振りを中軸に書かれた史論。 正面から歴史の流れを見据えようと、割と大上段に振りかぶった史論、あるいは少なくともその試みで、私はこういったものが大好きなので、面白く読めた…

『戦国軍師の合戦術』

小和田哲男 著 新潮文庫 ISBN978-4-10-128852-9 戦国時代の呪術的民俗に関して書かれた本。 呪文やおみくじ等、戦国期における呪術的民俗の事例があれこれと集められたもので、大体のところ、それらについての雑学本、と考えておくような本か。 そう特別でも…