2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『絵はがきにされた少年』

藤原章生 著 集英社文庫 ISBN978-4-08-746607-2 南部アフリカに住む人々に取材したルポ。 南アフリカに派遣されていた新聞記者がアフリカ大陸の南側に住む何人かの人の等身大の姿をそのまま伝えようとしたようなルポで、人の姿を描いた軽い読み物でさくさく…

『なぜ人は砂漠で溺死するのか? 死体の行動分析学』

高木徹也 著 メディアファクトリー新書 ISBN978-4-8401-3495-8 人の死に様に関する読み物。 全体的に、法医学者が書いたやややわらかめのエッセイ、であり、エッセイとして悪いものではないが、それ以上のものでもない、という本か。 そうしたものなので、そ…

『大砲と海戦 前装式カノン砲からOTOメララ砲まで』

大内建二 著 光人社NF文庫 ISBN978-4-7698-2654-5 艦船に載せる大砲の歴史と、砲を用いて闘われた海戦のいくつかが書かれた読み物。 やや読みにくい部分はあるが、読み物としては一冊の読み物、という本か。 のである、が多用される文章はやや読みにくく、…

『前方後円墳の世界』

広瀬和雄 著 岩波新書 ISBN978-4-00-431264-2 古墳時代や前方後円墳に関していくつかのことが書かれた本。 あまりテーマ的なものはなく、雑多なコラム、といった感じの本ではあるが、そうしたもので良ければ読んでみても、という本か。 特に可もなく不可もな…

『財務官僚の出世と人事』

岸宣仁 著 文春新書 ISBN978-4-16-660765-5 大蔵省担当の新聞記者だった著者が、取材メモを基に大蔵官僚の出世レースに関するいくつかの断面を描いた本。 大体のところ断片的なエピソード集、といった感じの本で、出世レースを描いているだけに俗物的な楽し…

『信長が見た戦国京都 城塞に囲まれた異貌の都』

河内将芳 著 洋泉社・歴史新書y ISBN978-4-86248-592-2 戦国時代の京都について書かれた本。 個人的にはやや表層的という印象を受けたが、戦国時代の京都に関する一通りのまとめ、といえば、まとめなので、そうしたもので良ければ、という本か。 表層的とい…