2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『電波利権』

池田信夫 著 新潮新書 ISBN4-10-610150-5 政府の周波数割り当て政策とそこに安住する放送業界を批判した本。 全体的に、ありがちといっては悪いかもしれないが、別にありそうな批判本。個人的には手軽すぎて内容に厚みがないように思ったが、言葉を変えれば…

ドッグイヤー

の今の世の中、正式に規格化されるのを待ってはいられないので、使える規格はデファクトスタンダードだ、というのが通り相場だが、一方で、中国は国内向けの特殊規格を採用して国内産業を育てようとしている、というのは、どうなのだろう。 国内規格を作って…

『経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには』

大竹文雄 著 中公新書 ISBN4-12-101824-9 主として所得や賃金に関したことについて書かれた経済学エッセイ。 基本的に、特別でもないが悪くもない経済学エッセイなので、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。 主に所得や賃金に関することが書か…

ブルーレイディスク陣営に属するソニー以外のメーカとしては、PS3には是非成功してもらって市場を引っ張ってもらいたいが、かといって成功し過ぎると自社製品が売れなくなる訳で、どの程度の成功が良いのか、悩ましい問題ではあるだろう。 それとも、レコー…

『科学史から消された女性たち ノーベル賞から見放された女性科学者の逸話』

大江秀房 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257502-7 何人かの女性科学者たちの列伝。 ざっくりといえば割と普通の列伝読み物だと思うので、女性科学者の列伝で良ければ、読んでみても、という本か。 サブタイトルにもあるように、ノーベル賞に届きそうで届…

『ペリー提督 海洋人の肖像』

小島敦夫 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149822-3 ペリーの伝記。 歴史書というよりは、紀行文っぽい感じの本だが、内容的には、ほぼ伝記と考えて良いだろう。 この、歴史書というよりは、というところに、私の本書に対する評価のすべてが現れていて、全体的に…

雪が積もった遠くの落葉樹が薄ぼんやりと輝いて、満開の桜の様だった。 少し春ある心地こそすれ

『はじめての<超ひも理論> 宇宙・力・時間の謎を解く』

川合光 著 講談社現代新書 ISBN4-06-149813-4 素粒子論、量子力学から超ひも理論への展開を述べた本。 私の見解では、大体のところ、クオーク等の素粒子論や量子力学を既にある程度知っている人が、その先の超ひも理論がそこからどのように展開されようとし…

初回視聴率

クールが替わると毎回のように、このドラマは初回の視聴率が悪くて失敗だ、という話が出てくるが、連続ドラマの初回の視聴率というのは、そのドラマの善し悪しを意味するものではないように思われる。 初回の視聴率が悪いのは、前のクールのドラマが悪すぎて…

『徳川将軍家の結婚』

山本博文 著 文春新書 ISBN4-660480-5 徳川家歴代将軍の結婚事情について書かれた本。 正妻を迎えた時の事情や、その後の成り行きを中心に、将軍の子供達の婚姻相手等をも記した歴史読み物。よくある歴史ムックで同じタイトルのものを想定すれば、大体そんな…

『日本の文化ナショナリズム』

鈴木貞美 著 平凡社新書 ISBN4-582-85303-X 近代日本における、文化史及び文化史研究史について書かれた本。 余りテーマやまとまりはなく、大体のところ、とりとめのないことがうだうだぐだぐだと書かれたいつものよくある人文学系の書、と考えておけば良い…

『江戸の性談 男たちの秘密』

氏家幹人 著 講談社文庫 ISBN4-06-275262-X 江戸時代の性風俗に関する読み物。 大体のところ、ありがちな江戸読み物で、候文の引用が控え目なことなどから、好事家向けというよりは、より広く一般向けという感じの本か。 だから、こういうのを読んだことがな…

『楼蘭王国 ロプ・ノール湖畔の四千年』

赤松明彦 著 中公新書 ISBN4-12-101823-0 楼蘭に関していくつかのことが書かれた本。 一言でいえば、楼蘭紹介本、と考えれば、大体間違いのない本か。 これといったテーマもないし、すっきりとしたまとまりもないので、余り良い本だとは思わないが、紹介本で…

今更遅いが、「どうぞ良いお年を」

と「どうか良いお年を」は、どっちが正しいのだろう。 そもそも、どうぞ、と、どうか、は、どう違うのか。 「どうぞお召し上がりください」、「どうかお召し上がりください」の違いを考えるに、どうぞ、は推奨する感じ、どうか、は懇願する感じ、だろうか。 …