2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『フェルマーの最終定理』

サイモン・シン 著 青木薫 訳 新潮文庫 ISBN4-10-215971-1 フェルマーの定理に関して書かれた数学読み物。 評判となった本で、確かに評判になることも分からなくはないが、私には必ずしも合わなかった、という本か。 良い点としては、補遺以外には難しいとこ…

『驚異の戦争 古代の生物化学兵器』

エイドリアン・メイヤー 著 竹内さなみ 訳 講談社文庫 ISBN4-06-275409-6 ギリシャ・ローマを中心とした古代世界で使われた生物化学兵器に関する一般向け読み物。 これらの兵器の悲惨さと結局は兵器を作った者に災いが跳ね返ってくる教訓とを語ってBC兵器…

何を勘違いしたのか検算したら違っていたので、昨日の記述は、18%以上を18%近くにこっそりと修正した。

日銀総裁

が明らかにした数字を見るに、約五年間の運用で1000万円が2231万円になったということは、ファンドの仕組みがどうなっているのかよく知らないが、年複利で計算して一年に18%近くの利回りを上げていることになる訳で、村上ファンドというのは、優秀だったの…

『日本語の歴史』

山口仲美 著 岩波新書 ISBN4-00-431018-0 日本語の歴史に関していくつかのことが書かれたエッセイ。 概説ではなく、いくつかの論点に焦点を絞ったエッセイ的な読み物、といった感じの本で、エッセイ的であるだけに全体的なテーマとか統一感とかには乏しいが…

例えば、日銀総裁が一般の銀行に普通預金を持っていたとする。その銀行が経営危機に陥って日銀特融が実施された場合、日銀総裁は、自分の預金を守ったとして、非難されるべきなんだろうか。 そうであるとするならば、日銀総裁は、公共料金の支払い等に銀行自…

『ダイヤモンドの科学 美しさと硬さの秘密』

松原聰 著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257517-5 ダイヤモンドに関していろいろなことが書かれた雑学本。 若干難しめのような気がしないでもないが、全体的には普通にありそうな雑学本か。 別に普通にありそうな雑学本なので、特に述べておくようなことは…

『歴史探索の手法 岩船地蔵を追って』

福田アジオ 著 ちくま新書 ISBN4-480-06297-1 享保四年に流行した岩船地蔵に関して書かれた歴史民俗学的な読み物。 読み物としてはサブテーマがあるなどそれなりに工夫もしてあって、悪い本ではなく、十分に標準レベルの歴史民俗学的読み物だと思うが、いか…

『不完全性定理 数学的体系のあゆみ』

野崎昭弘 著 ちくま学芸文庫 ISBN4-480-08988-8 メタ数学に関する入門的な読み物。 入門読み物としては、それなりといえばそれなり、といった本だとは思うが、ゲーデルの不完全性定理の証明の実際については、私には理解できなかった。 他の部分が仮にどんな…

自殺者数

日本における自殺者数が、1998年から現在まで、3万人超くらいの数字で大体平均的に推移しているのに、1997年以前には、2万人から2万5千人くらいの間で、かなり長い間これまた平均的に推移しているのは、不思議だ。 このようにかなり不自然な(と私には思われ…

ツンデレのリアリティは、他者の内面という隠されたものを想定しているところにあるのではないだろうか。 もしそうであるならば、ツンデレにおける萌えは、萌えるが故にリアリティがある、のではなく、リアリティがあるが故に萌える、のではないだろうか。 …

『戦闘美少女の精神分析』

斎藤環 著 ちくま文庫 ISBN4-480-42216-1 著者によるアニメ評論。 基本的には、ラカン派に属するらしい、何言ってっかさっぱりわっからない系の評論。 ファリック・ガールのヒステリー化、とか。ラカンにおいてはヒステリーに特殊な位置付けがなされているら…