自殺

した農水相について、石原都知事が、サムライだった、と言ったとか言わなかったとからしいが、名誉あるもののふの死に様は切腹にこそあれ、それ以外の自殺をサムライといってはいけないのではないか、と思ったものの、切腹といっても仕草だけで介錯人がバッサリというのが多いだろうから、介錯人のいない現代ではしょうがないのか。
ところで、政治家の自殺ということを考えると、秘書等が常に周りにいるだろうから、睡眠薬を多量に飲むとか手首を切るとかの時間のかかる方法は失敗する可能性が高そうだし、政治家が自殺未遂となればそれだけで政治生命を失いかねないから、失敗する訳にもいかず、青酸カリみたいなのは入手しづらそうだし、ピストルなら手には入りそうだが、かといって持ってはいけないものを使う訳にもいかず、政治家の自殺は何らかの社会的なメッセージだろうから、入水自殺みたいな遺体が出てこない可能性のあるものも、選ばれにくいのではないだろうか(辻政信みたいな話もあるが)。
となると、残るは首吊り自殺か飛び降り自殺、ということになるが、政治家の自殺には首吊りが多く、芸能人の自殺には飛び降りが多い、ような気がする。
戦後に自殺した現職国会議員7名のうち、5人までが首吊りで、青酸カリの近衛文麿はかなり特殊なケースだろうから、やはり政治家の自殺には首吊りが多い、といえるのではないか。
芸能人は、死に様も派手好きなんだろうか。政治家が首吊りを選ぶのは、何故だろう。