『救急精神病棟』

野村進
講談社+α文庫
ISBN978-4-06-281092-0
精神科救急医療のルポルタージュ
精神科の救急医療を行っている「千葉県精神科医療センター」に取材したルポで、大体の傾向としては、精神病院について大上段に振りかぶったものではなく、医療センターにおける日常の一コマを淡々と描いた、といった感じの本か。そういったもので良ければ、読んでみても、という本。
私としては寧ろ大上段に振りかぶったものの方が好きなのだが、別に悪いということはないし、こういうのが好きな人には結構面白い本ではないだろうか。活字中毒が暇潰しに読むには、十二分の本だと思う。
後は特に述べておくようなことはなく、全体的には別にありがちな普通のルポ。興味があるのならば読んでみても、という本だろう。