ちなみに、NHK番組改編問題に関して

載っている中川昭一氏への取材メモは、NHK幹部と中川氏が29日に会ったことを記者が誘導的に聞き出したものだが、会合が、番組放送前の29日ではなくて番組放送後にもたれたのであろうことは、朝日新聞の報道後に分かったこととして、著者もそう認めているのだから、本来なら、この取材メモそのものに対するクレディビリティに疑問符が付けられるべきではないだろうか。
少なくとも第三者的にはそうであり、著者はこの取材メモの出所を知っているのだから、違う、と言い切れるかどうかは、やや危うい。
この取材メモに基づいて、29日に会ったのでなくても中川氏がNHKに圧力をかけたと判断するしかない、と誘導的に論じるのは、この取材メモが本物で中川氏がこの通りに言った可能性は高いのだろうものの、少し言い過ぎのように、私には思われる。
しかし取材メモの通りであったとすると、29日の会合にこだわってすべてを台無しにした朝日新聞が、NHK担当者からの必死の内部告発を叩き潰し、自民党を助けた訳だ。安部総理は朝日新聞に恩義を感じているかもしれない。中川氏に恩義を感じているとしても、褒美のポストが政調会長では、少ししょぼいような気もするが。