『パ・リーグ審判、メジャーに挑戦す』

平林岳 著
光文社新書
ISBN978-4-334-03395-8
野球の審判が書いたエッセイ風の読み物。
パリーグの審判員で、現在はメジャーリーグを目指してアメリカのマイナーリーグで審判をしている人が、審判の仕事振りや野球に関して様々なことを書いたもの。
内容はかなり雑多で、ブログ等にもよくある仕事系の話、と考えて大体間違いないが、雑多ななりに一通りまとまっていること、野球を知っている人には分かりやすく書かれているだろうこと、から、比較的良い本ではないかと思う(取材・構成でクレジットされている原頼一という人が、多分ライターなのだろう)。
興味があるのならば、読んでみても良い本ではないだろうか。
ただ、内容的には、あれこれのことが雑多に書かれているだけで、特に取り立ててどうこう、という程のものは、私にはなかった。仕事話のエッセイなんてそんなものではあるだろうから、そういうもので良ければ、というところ。
それで良ければ、形式的にはよくできていると思うので、興味があるのならば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・ストライクゾーンが狭いとボールを選び、広いストライクゾーンの場合バッターがどんどんと球を打ちに行くようになる。試合時間を短くすることの他、バッターの育成のためにも、アメリカでは下のリーグ程ストライクゾーンが(特にアウトコースに)広い。
・マウンドの外に出れば、ピッチャーが指をなめても良い。
・先発投手の交替の可否は、一番近くで第三者的に見ている球審が一番良く分かる。