『コピー用紙の裏は使うな! コスト削減の真実』

村井哲之 著
朝日新書
ISBN978-4-02-273137-1
コスト削減について書かれたビジネス読み物。
大体の感じとしては、企業がコスト削減を進めるにあたっての考え方を説いたもので、一般向けにあれこれの雑学を楽しむような本ではなく、あくまで仕事上で必要のある人が読むようなビジネス本。
タイトルになっている件は、コピー紙の裏まで使って紙代をけちろうとしても、再利用のために管理するコストや、表か裏か分からなくなってしまうコストがそれを上回る程に発生するだろう、というオペレーションリサーチみたいな話だが、余り、そういうものを期待して手に取るような本ではないと思う。
仕事上で必要があってコスト削減を進めるヒントが欲しい人ならば、読んでみても、というところ。
ちなみに、コスト削減を進める考え方としては、コスト削減は経営の場で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ、という感じか。
ビジネス本としては別に普通のありがちなものだと思うので、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。
メモ1点。
・コスト削減行動の結果を検証し、評価を行わないと、コスト削減は継続していかない。