2021-01-01から1年間の記事一覧

数式はないが

『三体問題 天才たちを悩ませた400年の未解決問題』浅田秀樹 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-522844-9三体問題についての解説本。三体問題が数学上の難しい問題であることを数学を使わずに説明したもので、それで良ければ、という本か。個人的には、微…

専門家的エッセイ

『寿命遺伝子 なぜ老いるのか 何が長寿を導くのか』森望 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-522912-5寿命に関連するいくつかの遺伝子について、その研究史などが書かれた本。それらについての紹介や総合的な解説というわけではなくて、研究史におけるエピ…

微生物雑学本

『京大式 へんな生き物の授業』神川龍馬 著朝日新書ISBN978-4-02-295111-3真核微生物に関していろいろなことが書かれた本。大体のところ、微生物雑学本と考えておけば大過ない。それで良ければ、という本か。個人的には、雑学本だからこんなもんだろという気…

上級者向け数学読み物

『なっとくする数学記号 π、e、iから偏微分まで』黒木哲徳 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-522550-9数学記号に関して書かれた数学読み物。記号に関する読み物、でだいたい想定できるようなものだとは思うが、最後はΓ関数になるので、そういうので良けれ…

紹介本

『検閲官 発見されたGHQ名簿』山本武利 著新潮新書ISBN978-4-10-610894-5GHQの下で日本人の郵便物や出版物に対する検閲作業を行っていた日本人がいたことについて紹介した本。基本的には紹介で、紹介で良ければ、という本か。政治的な話はそれほどでは…

科学者の伝記

『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』高橋昌一郎 著講談社現代新書ISBN978-4-06-522440-3フォン・ノイマンの伝記。別に普通の伝記ではあり、ソ連への先制攻撃を主張するような極めて冷徹な合理主義思考をテーマにしたかったのだろう、とは分かる…

取り立てては

『藤巻健史の資産運用大全』藤巻健史 著幻冬舎新書ISBN978-4-344-98612-1日銀のバランスシートが膨れていているという話と、それが引き起こすであろう破綻が発生したときの資産運用術が書かれた本。もう少し資産運用全般の話が書いてあるかと思ったが、破綻…

伝記

『ウィリアム・アダムス 家康に愛された男・三浦按針』フレデリック・クレインス 著ちくま新書ISBN978-4-480-07367-9ウィリアム・アダムスの伝記。特にどうということはないそれなりの伝記で、名前だけは知られていても実際の人物像はあまり知られていない人…

イタリア人の弁明

『誤読のイタリア』ディエゴ・マルティーナ 著光文社新書ISBN978-4-334-04520-3イタリア人の著者がイタリアの国民性などについて語ったエッセイ。イタリアの勝手な都合を弁明したものなので微妙な感じはあるが、まあ特別ではないがそれなりのエッセイ。そう…

解説本

『トポロジカル物質とは何か 最新・物質科学入門』長谷川修司 著講談社ブルーバックスISBN978-4-522267-6物性物理学のホットな話題であるトポロジカル物質の紹介と、紹介に必要な物性物理学についての入門解説を行った本。簡単ではないがその分内容は詰まっ…

雑学本

『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』馬場悠男 著講談社ブルーバックスISBN978-4-522231-7顔についての雑学本。雑学本以上のものはないが、雑学本で良ければ、という本か。思った以上に面白い、ということはなかったが、雑学本なので、それなりの…

狂信者の信仰告白

『兜町の風雲児 中江滋樹 最後の告白』比嘉満広 著新潮新書ISBN978-4-10-610892-1中江滋樹に取材してその半生を綴った本。中江側の主張を垂れ流しているだけなのは別に分かっていたが、そうだと分かっていてもちょっときつい狂信者の書。本当にそれで良けれ…

雰囲気

『でたらめの科学 サイコロから量子コンピューターまで』勝田敏彦 著朝日新書ISBN978-4-02-295104-5乱数についての読み物。読み物として面白くないわけではないが、解説する気はほとんどないのか、知らない人にはまったく分からないのではないか、という読み…

アンチ・ニューロン中心主義の本

『脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』毛内拡 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-521919-5ニューロン以外の脳の働きについて書かれた本。そうしたものといえばそうしたものなので、やや癖はあるが、これで良ければ、という本か。…

天文読み物

『連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで』鳴沢真也 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-521354-4連星について書かれた天文読み物。特別ではないがそれなりの天文読み物で、私は天文読み物が好きなので何年に一冊はこういう本を読んでいき…

こっちも同じ

『坂本龍馬と高杉晋作 「幕末志士」の実像と虚像』一坂太郎 著朝日新書ISBN978-4-02-295099-4二人の志士を中心に描いた幕末読み物。似たような本を同じ時期に出せるくらいには、特に何もない軽い読み物。それで良ければという本か。たまたま依頼が重なったの…

読み物

『暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで』一坂太郎 著中公新書ISBN978-4-12-102617-0暗殺で綴った幕末維新史。そこまでの深いテーマや切り込みはなく、暗殺をメインに幕末維新史を綴った読み物。ただ、暗殺だけで通史になってしまうというあ…

ダークマター解説本

『見えない宇宙の正体 ダークマターの謎に迫る』鈴木洋一郎 著講談社ブルーバックスISBN978-4-06-521688-0ダークマターについて書かれた本。入門書というほど簡単ではないが、それなりに簡便な解説で、簡易解説で良ければ、という本か。ダークマターをメイン…