科学者の伝記

フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』
高橋昌一郎
講談社現代新書
ISBN978-4-06-522440-3
フォン・ノイマンの伝記。
別に普通の伝記ではあり、ソ連への先制攻撃を主張するような極めて冷徹な合理主義思考をテーマにしたかったのだろう、とは分かるが、内容的にはそれを紹介したという以上のものはない。伝記で良ければ、という本か。
ある種、失敗した本であるといえるかもしれない。テーマ的に深みがないという意味で。
伝記としては、特にどうということもない伝記。
科学者の普通の伝記なんか面白いのか、とは思わなくもない。
伝記で良ければ、という本だろう。