アンチ・ニューロン中心主義の本

『脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき』
毛内拡 著
講談社ブルーバックス
ISBN978-4-06-521919-5
ニューロン以外の脳の働きについて書かれた本。
そうしたものといえばそうしたものなので、やや癖はあるが、これで良ければ、という本か。
ニューロン以外のことについてはまだ分かり始めてきたばかりで、本書も、そういう可能性があるとか可能性が示唆されたとかいう話ばっかりなので、どうかといえばどうかという本ではあるが。
特にというほどではない。
ニューロンの接続がすべてではない、というのは多分その通りなんだろうが、ちょっと危うい感じはするし、勇み足はあるだろう。
ニューロン中心主義に毒されてしまった人に、デトックスとしてはいいかもしれない。
特別ではないが、それでも良ければ、という本だろう。