ちなみに私が15歳の頃は、25歳まで生きられればいいと思っていた。

20歳の頃は、35歳まで生きられればいいと思っていた。25歳の頃は、45歳まで生きられればいいと思っていた。
定量的なデータを持ち合わせている訳ではないが、若い、ということは、永遠の今日を生きている、ということであるから、こういう傾向は(少なくとも近代以降は)基本的にそれ程変わりがないのではないだろうか。
私より上の団塊の世代を見ても、安保騒動なんていうのを、この先30年50年生きるつもりでやっていたとはちょっと思えないし、その上の戦中・戦前派ともなれば、20歳の頃は21、2歳まで生きられればそれこそ文字通り御の字だった訳だが、果たしてそれが時代のせいとのみいえるのかどうか、寧ろ若い精神構造のあり様というのが、そういう刹那的な考えと親和的だったのではないだろうか。
若い頃は、人生が短い、とは思わなかったし、短くても別にかまわないと思っていた。でも今は、人生は短いと思うし、それが惜しいとも思う。多分、年を取った私は、もはや永遠の今日を生きてはいないのだろう。
cf:http://d.hatena.ne.jp/orangestar/20070716/1184526842