『オウム裁判傍笑記』

青沼陽一郎
小学館文庫
ISBN978-4-09-402697-9
オウム事件の裁判に関して書かれた読み物。
麻原彰晃松本智津夫)被告の裁判経過を軸に、オウム真理教事件の裁判に関していろいろなことが書かれた本だが、ざっくりといえば、そういったことよりも寧ろ、この著者のファンが読むようなもの、というタイプの本か。
私は、この著者は知らなかったし、本書を読んでもそこまでの思い入れは持てなかったので、だらだらと長いし著者の一方的な言い分が多く、正直やや微妙なところではあったのだが、面白く読める人には面白い本なのだろうと思う。
後は、それなりにまとまりはあって、特別悪い本でもないし、ファンが楽しんで読むのならばうだうだいってもしょうがない訳で、これはこれで、そういう本、とすべき本なのではないだろうか。
ファンの人や、ファンになれるかもしれないという人が読むのなら、読んでみても、という本だろう。