私の意見では、これだけは聴いとけ、と確実にいえるクラシック曲が、少なくとも3曲ある。

以下、一応年代順。個人的にはマタイよりシャコンヌの方が凄いと思うので、名曲順という解釈も可。
 
一.J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調」BWV1004より「シャコンヌ
魂が震える名曲。シャコンヌを聴く、という経験は、一種の宗教的経験に等しいと思う。
さあ、震えるがいい、といっていた某ゲームの評判は、余り芳しいものではなかったが。
 
二.J.S.バッハ『マタイ受難曲』BWV244
よくクラシックレーベルで名曲ベスト100みたいな企画があるが、そこら辺の有象無象の名曲を100曲聴くのなら、真の名曲を100回聴いた方が良い。つまりマタイを100回聴くべきだ。
 
三.R.ワーグナートリスタンとイゾルデ 前奏曲
曲そのものとしてはベストワンに挙げる程の名曲ではないかもしれないが、音楽史的な意味合いから、聴いておけとしかいいようがない。現代音楽は殆ど受け入れられていないので、事実上音楽はトリスタンとイゾルデでストップしたままである、といってあながち間違いではあるまい。
 
4曲目を挙げるとすれば、モーツァルトのレクイエムだが、これを挙げるべきか、削るべきか、結論が出ない。じゃあ5曲目はベートーヴェンの第九かな、となると、私は余りベートーヴェンの良い聴き手ではないし、第九よりはエロイカという考えもありそうだし、エロイカは削れるでしょう、となれば、第九は削れるので、第九が削れるのならば、モツレクも削れそうで、あれ半分くらいモーツァルトじゃないし、削れそうなのは取り敢えず削っておけ、と考えるのならば、削るべきか。