『三種の神器』

稲田智宏 著
学研新書
ISBN978-4-05-403469-3
三種の神器について書かれた入門概説書。
三種の神器について、その現状と由来、歴史的経緯等を一通り簡略にまとめたもので、大体のところ、ごくストレートな入門概説、と考えて間違いのない本だと思う。
ストレートな入門概説である分、特別なものでもないが、入門概説で良ければ、読んでみても良い本ではないだろうか。
若干神道寄りではあるような気はするが、神道寄りでない誰がこういう本を書くのかということもあるし、問題とすべき程でもないだろう。
後はストレートな入門概説。新書レベルの入門概説としては、十分な本だと思う。
興味があるならば、読んでみても良い本だろう。
以下メモ。
・元々、神道においては様々のものに神がいつくのだから、シャーマンのように人が依代となることに何の問題もなく、現人神は異常な現象ではない。
・世俗の人間が見たものは俗の領域に触れたことになってしまうから、神器のようなものは、見ないことによって、その神性が保持される。